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2019年8月24日発売

フィルムアート社

出版社名ヨミ:フィルムアートシャ

ぼくらがアニメを見る理由

2010年代アニメ時評
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内容紹介
『まどマギ』から『天気の子』まで

ぼくらはどうしてアニメを見つづけるのか?
2010年代のアニメはなぜ/何が面白いのか?

国内外、あらゆるジャンルのアニメを縦横無尽に見つめる著者による、
2010年代アニメをいま改めて「言葉でつかまえる」ための、壮大なスケッチがここに。


『君の名は。』『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』『この世界の片隅に』『海獣の子供』などの劇場作品から、 『魔法少女まどか☆マギカ』『おそ松さん』『けものフレンズ』『宇宙よりも遠い場所』などTV放映作品、 『父を探して』『LEGO® ムービー』『スパイダーマン:スパイダーバース』などの海外作品まで、 2010年代アニメの何が人を惹き付けてきたのか。

本書はアニメ評論家として活動する筆者が、2010年代アニメ作品を多様な視点で読み解く一冊です。

人気連載「アニメの門」で展開された時評、そして各種雑誌等に掲載された論考を中心に加筆・修正を行い、 2010年代が終わりを迎えようとしている今、この10年間のアニメを改めてみつめなおし、 その広大な流れを掴むために絶好の一冊となっています。


◎本書で言及される作品(予定・順不同)
『星を追う子ども』 『君の名は。』 『天気の子』 『かぐや姫の物語』 『風立ちぬ。』 『ハウルの動く城』 『思い出のマーニー』 『この世界の片隅に』 『リズと青い鳥』 『たまこまーけっと』 『たまこラブストーリー』 『リズと青い鳥』 『おおかみこどもの雨と雪』 『バケモノの子』 『未来のミライ』 『鉄コン筋クリート』 『true tears』 『魔法少女まどか☆マギカ』 『輪るピングドラム』 『虹色ほたる~永遠の夏休み~』 『エウレカセブンAO』 『HUNTER×HUNTER』 『SHIROBAKO』 『ラブライブ!The School Idol Movie』 『心が叫びたがってるんだ。』 『甲鉄城のカバネリ』 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』 『けものフレンズ』 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 『さよならの朝に約束の花をかざろう』 『宇宙よりも遠い場所』 『海獣の子供』 『男子高校生の日常』 『ガッチャマン クラウズ』 『サムライフラメンコ』 『アイカツ!』 『THE IDOLM@STER』 『Wake Up, Girls!』 『ラブライブ!』 『アルドノア・ゼロ』 『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』 『ルパン三世 PART Ⅳ』 『おそ松さん』 『リトルウィッチアカデミア』 『ルパン三世 PART 5』 『涼宮ハルヒの憂鬱』 『日常‐nichijou‐』 『宇宙戦艦ヤマト2199』 『花とアリス殺人事件』 『監獄学園』 『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』 『甲鉄城のカバネリ』 『ゴッドイーター』 『バーチャルさんはみている』 『プロメア』 『マクダル パイナップルパン王子』 『シュガーラッシュ』 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』 『LEGO® ムービー』 『父を探して』 『ズートピア』 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』 『スパイダーマン:スパイダーバース』……
目次
※予定なく変更になる場合がございます

はじめに

第一部 2010年代のアニメ作家たち

■『君の名は。』——新海誠の周辺
モノローグのなくなった世界で——『星を追う子ども』
“新海誠らしさ”とは何か
新海誠作品に見る”実体のない喪失感”と”世界の広がり” ——『君の名は。』
非対称な「入れ替わり」と「当事者性」——『君の名は。』

■『かぐや姫の物語』『風立ちぬ。』——2010年代のスタジオジブリ
宮崎駿のSHOW THE FLAG——『ハウルの動く城』
幻視の中で手を伸ばして——『風立ちぬ』
たけのこの「ふるさと」——『かぐや姫の物語』
高畑勲の描いた「普通」と「理想」
不思議な宙づり感覚のわけ——『思い出のマーニー』

■『この世界の片隅に』——片渕須直のいるところ
アニメ史の中の『この世界の片隅に』
すずの右手と世界の繋がり——『この世界の片隅に』

■『リズと青い鳥』——山田尚子の歩み
柔らかに描き出される時間と人々——『たまこまーけっと』
「変わること」を受けいれること——『たまこラブストーリー』
みぞれと希美の距離感を巧みに描く、映像言語の饒舌さ——『リズと青い鳥』

■『未来のミライ』——細田守の道
「おおかみこども」と「母」と「花」——『おおかみこどもの雨と雪』
「神の手」は大衆を救う——『バケモノの子』
これは“家族”の物語ではない——『未来のミライ』

第二部 作品は語る

■アニメの描くもの
眼を閉じることと開くこと——『鉄コン筋クリート』
その語り口を目だけでなく、音でも聞き分けるために——『true tears』
魔法少女たちに永遠の花束を——『魔法少女まどか☆マギカ』
リンゴ、毛糸、花びら、炎——『輪るピングドラム』
アニメーションの輝きが照らす問題——『虹色ほたる~永遠の夏休み~』
アオが見つけた青い鳥——『エウレカセブンAO』
言葉と「間」——『HUNTER×HUNTER』
三つのレイヤーで描かれるひとつの普遍的な物語——『SHIROBAKO』
μ’s色に上書きされる世界
言葉と心の“不調和”をめぐる物語——『心が叫びたがってるんだ。』
“強者”と”弱者”の物語——『甲鉄城のカバネリ』『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』
「人間ごっこ」が「人間らしさ」へ移り変わる瞬間——『けものフレンズ』
“自由をめぐる物語”の再構築——『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
“母”ではなく、“娘”の物語として——『さよならの朝に約束の花をかざろう』
眼の前にいない友達について考えること——『宇宙よりも遠い場所』
波打ち際から覗き込まれる“祭り”——『海獣の子供』

■キャラクターの風景
記号と肉体の産物としての「キャラクター」——『男子高校生の日常』
ヒーローへの感染——『ガッチャマン クラウズ』『サムライフラメンコ』
「アイドル」の〈あり方〉——『アイカツ!』『THE IDOLM@STER』『Wake Up, Girls!』『ラブライブ!』 
ロボットバトルにおける説得力——『アルドノア・ゼロ』『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』 
内面のない厄介な男——『ルパン三世 PART Ⅳ』
アニメで演じられるコント——『おそ松さん』
未熟なアッコを主人公たらしめたもの——『リトルウィッチアカデミア』
ルパン・イズ・フォーエヴァー——『ルパン三世 PART 5』

■アニメの表現と周辺
アニメにとってのハルヒ、ハルヒにとってのアニメ——『涼宮ハルヒの憂鬱』
帰ってきた「日常」——『日常‐nichijou‐』 
「呪い」を解いた新たなテーマ――『宇宙戦艦ヤマト2199』
アニメーションの事件——『花とアリス殺人事件』 
画面に「うつるもの」と「出せないもの」の境界——『監獄学園』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』 
キャラクターの情報量をいかに制御するのか——『甲鉄城のカバネリ』『ゴッドイーター』 
“ベストテン”とはどうあるべきか?——「映画芸術」アニメ除外問題が浮き彫りにしたもの 
これはアニメなのか——『バーチャルさんはみている』 
圧倒的熱量を支える“ルックの説得力” ——『プロメア』

■2010年代海外アニメーション
マクダルの冷や汗——『マクダル パイナップルパン王子』
対照的なエンターテインメント——『シュガーラッシュ』『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
「大人の趣味」と「子供の遊び」の葛藤——『LEGO® ムービー』
せめぎ合いこそが人生——『父を探して』
トーキング・アニマルの仕掛け——『ズートピア』
貴種流離譚としての物語構造——『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』
「すべての映画がアニメになった」後に——『スパイダーマン:スパイダーバース』

あとがき
著者略歴
藤津亮太(フジツリョウタ fujitsuryouta)
1968年生まれ。アニメ評論家。著書に『「アニメ評論家」宣言』(扶桑社)、『チャンネルはいつもアニメ』(NTT出版)、『声優言』(一迅社)、『わたしの声優道』(河出書房新社)がある。各種カルチャーセンターでアニメの講座を担当するほか、毎月第一金曜日に『アニメの門チャンネル』で生配信を行っている。
タイトルヨミ
カナ:ボクラガアニメヲミルリユウ
ローマ字:bokuragaanimeomiruriyuu

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