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2021年2月10日発売

東方出版

奈良時代の大安寺 資財帳の考古学的探究

資財帳の考古学的探究
大安寺歴史講座
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内容紹介
わが国最初の官立寺院である大安寺の宗教的意義や文化的意義を、
様々な研究成果により再認識する講座「大安寺歴史講座」第四弾。
「大安寺伽藍縁起并流記資財帳」を丹念に読み込み、奈良時代の
大安寺が行った宗教・経済活動の実体を探究。安置仏像の全貌と
歴史的背景、それを踏まえた道慈の事績解明、20点余りの図版に
よる食堂など境内の周辺施設の復原は、大安寺研究に新たな問題
を提起する。
目次
 はじめに

序 章 『大安寺資財帳』分析の方法と視角
  話を進めるにあたって/『大安寺資財帳』分析の意義

第一章 寺院資財帳とは何か
  『大安寺資財帳』の基本構成と本書の主題/寺院縁起・資財帳の起源/恒式
  となった「天平十九年帳」の作成手順/資財帳の変貌/箱や袋に入った資産
  /所在を確認できる資財帳への変貌

第二章 縁起はなぜ「大安寺」呼称を無視したのか
  縁起読解・解説Ⅰ/縁起読解・解説Ⅱ/縁起読解・解説Ⅲ/縁起読解・解説Ⅳ/
  縁起解説Ⅴ―天武朝大官大寺と文武朝大官大寺の区別/縁起解説Ⅵ―文武朝大
  官大寺の造営経緯/縁起解説Ⅶ―文武朝大官大寺の焼亡年代/縁起に記され
  た寺々/古代寺院の呼称/大安寺前身寺院の寺号/「大安寺」名の成立Ⅰ/
  「大安寺」名の成立Ⅱ/寺院の条件/寺院公認の象徴/大安寺における寺額と
  幡/大安寺灌頂幡の由来/幡の寄贈者/銘にみる幡の変質/「大安寺」成立の
  背景Ⅰ/「大安寺」成立の背景Ⅱ

第三章 大安寺の基本財産となる仏像
  大安寺の仏たち/リストを修正する時の原則/仏像リスト修正私案/解説/「霊鷲山繍仏図」/「霊鷲山繍仏図」の安置方法/「霊鷲山
  繍仏図」の史的評価/天平期の繍仏図二帳/仏像のカウント単位/金堂本尊と
  それを囲む仏像群/大安寺釈迦如来の信仰世界/古代寺院金堂の本尊/金堂
  本尊は天智天皇の発願か/丈六即像梱包材/金堂本尊はもと大津宮にあったの
  かⅠ/金堂本尊はもと大津宮にあったのかⅡ/仏像以外に飛鳥藤原京地域から運
  ばれたもの/もう一つの丈六即像の行方/講堂に安置した仏像Ⅰ/講堂に安置
  した仏像Ⅱ/講堂に安置した仏像Ⅲ/回廊や門に安置した仏像Ⅰ/回廊や門に安
  置した仏像Ⅱ

第四章 道慈の「改造大寺」とは何か
  道慈が大安寺を改造したとする史料/塔院地を確保したのは道慈か/道慈は大
  安寺の中心伽藍を改造したか/大安寺式軒瓦は道慈の瓦ではない/東寺造営に
  関与した空海の場合/道慈を「无妙工巧」と讃えたのは建築技術者か/天平期の
  匠手とは誰か/道慈の功績Ⅰ―寺領獲得/大安寺領が東国に多い理由/道慈の功
  績Ⅱ―大般若会創始/大安寺大般若会の舞台装置/道慈の功績Ⅲ―釈迦信仰整備
  /道慈の功績Ⅳ―華厳導入/道慈は何をめざしたのか

第五章 大安寺で最も裕福だった僧の運命
  『大安寺資財帳』に登録された聖僧物/法会における聖僧の座/聖僧像の有無
  と安置場所・安置年代/聖僧はいつから重視されたのか/資財帳にみる布薩と
  如意/布薩行事で如意を持つ僧/布薩と悔過会/聖僧の行方

第六章 大安寺食堂はどこにあったのか
  『大安寺資財帳』に登録された寺院地/平城京のなかの大安寺Ⅰ/平城京のなか
  の大安寺Ⅱ/建物施設を復原する原則―僧房の場合/食堂位置に関する二つの見
  解―講堂の東か北か/施設は時計回りに記述されているか/食堂推定地の発掘成
  果/食堂院の復原―一坊半に収まる建物施設の全体像Ⅰ/食堂院の機能―一坊半
  に収まる建物施設の全体像Ⅱ/食堂前廡廊の機能―一坊半に収まる建物施設の全
  体像Ⅲ/禅院の構造と機能―一坊半に収まる建物施設の全体像Ⅳ/禅院の所在地
  ―飛鳥寺や広隆寺からの類推/大安寺政所院と温室院―一坊半と関係が深い建物
  施設/機能的かつ『大安寺資財帳』に忠実に諸院を配置する/寺院地北部に禅院
  食堂并太衆院は収まらない/発掘を踏まえた「寺院地西北部の食堂」説/食堂推
  定地の発掘成果―北方説の場合/食堂推定地の発掘成果―東方説の場合

 おわりに
 参考文献
著者略歴
上原 眞人(ウエハラ マヒト uehara mahito)
1949年生まれ。’79年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(考古 学専攻)。’79〜’96年、奈良国立文化財研究所研究員、同主任研究官。’96年 〜2016年、京都大学大学院文学研究科歴史文化学系教授(考古学)。2016年京 都大学名誉教授、(公財)辰馬考古資料館館長。2019年~(公財)黒川古文化研究 所所長。主要著書に『木器集成図録 近畿原始篇―奈良国立文化財研究所史 料第36冊』(奈良国立文化財研究所 1993)、『蓮華紋』日本の美術359号 (至文堂 1996)、『瓦を読む―歴史発掘11』(講談社 1997)、『瓦・木器・寺 院-ここまでの研究 これからの考古学』(すいれん舎2015)、『古代寺院の 生き残り戦略-資財帳が語る平安時代の広隆寺』(柳原出版 2020)など。
南都 大安寺(ナントダイアンジ nantodaianji)
タイトルヨミ
カナ:ナラジダイノダイアンジ
ローマ字:narajidainodaianji

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東方出版の既刊から
スワミ・チダーナンダ/著 増田喜代美/訳
上原眞人/著 南都大安寺/編
和歌山県民俗芸能保存協会/編
もうすぐ発売(1週間以内)
みらいパブリッシング:北山建穂 
文藝春秋:堂場瞬一 
廣済堂出版:紺野ぶるま 
講談社:はっとりひろき 
幻冬舎:小林由香 
講談社:谷口雅美 あわい 

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