近刊検索 デルタ

2021年5月6日発売

鳥影社

出版社名ヨミ:チョウエイシャ

有吉佐和子論 —小説『紀ノ川』の謎—

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内容紹介
『紀ノ川』研究の真髄を観る!
著者の半田美永氏は、有吉佐和子と同郷であり、紀ノ川流域の歴史・地理・民俗等に精通している。「花・文緒・華子」という、明治・大正・昭和三代の系譜を物語る作品として理解されてきた本作を、物語の〈詩と真実〉の落差に注目、第三部の華子のまなざしの行方を問題とした。作品に封印された〈真実〉とは何か、その解明を試みた画期的な一冊である。(明治大学名誉教授・林雅彦)

史実に架空の人物を配することによって、新たな《真実》獲得するというのが、有吉佐和子の物語観であり、史実そのものを超えたところに、彼女の作品世界が構築される。このような創作態度は、彼女のほぼ作品の全てにみられることであり、学問的に未解決な歴史的事象こそが、作品の素材として選択されることになる。(序章より)
著者略歴
半田 美永(ハンダヨシナガ handayoshinaga)
昭和22年(1947)8月、和歌山県生。皇學館大学大学院博士課程修了。 専攻、国文学(近代文学)。職歴、講談社子規全集編纂室、智辯学園和歌山中学・高等学校教諭、皇學館大学教授を経て、平成30年(2018)3月、皇學館大学特別教授を任期満了退職。博士(文学)。 現在、皇學館大学名誉教授。中国河南師範大学客員教授。 主要単著 『劇作家阪中正夫―伝記と資料』(和泉書院、昭和63年)、『佐藤春夫研究』(双文社出版、平成14年)、『文人たちの紀伊半島』(皇學館出版部、平成17年)、『近代作家の基層―文学の〈生成〉と〈再生〉・序説』(和泉書院、平成29年)。 共編著『紀伊半島近代文学事典』(和泉書院、平成14年)、『有吉佐和子の世界』(翰林書房、平成16年)、『丹羽文雄と田村泰次郎』(学術出版会、平成18年)、『丹羽文雄文藝事典』(和泉書院、平成25年)、『日本俳句入門』(上海世界図書出版公司、令和2年)他。歌集『中原の風』(平成20年、短歌研究社)等。 国際熊野学会理事(副代表)、子規研究の会理事(会長)、伊勢日赤病院倫理委員等。
タイトルヨミ
カナ:アリヨシサワコロン ショウセツキノカワノナゾ
ローマ字:ariyoshisawakoron shousetsukinokawanonazo

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