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定価:1,760円(1,600円+税)
判型:四六
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内容紹介
日本国へ契丹人が攻め寄せてくる!
東丹国使船に乗って来た渤海国の妃の茉莉花が、契丹来寇の緊急事態を告げて来た。
醍醐天皇の朝廷は右大臣忠平が専横を振るい、相次ぐ疫病や道真の怨霊に苦しんでいた。
茉莉花を助ける将門と純友。
日本は果たして、契丹の侵入から逃れられるだろうか?
窓から見下ろす城内の街路で、勝ち誇った契丹兵が暴虐の限りを尽くしていた。血に飢えた兵士が若い女を捕まえ、彼女が抱いていた赤ん坊を路上へ激しく叩きつけた。赤子のけたたましい泣き声に女の悲痛な叫び声が重なる……。茉莉花の瞼にあの時の光景がまざまざと甦ってきた。私は日本国の施政者へ契丹来寇の情報を伝えなければならない。
渤海国の悲劇はこの国でも、他人ごとではないのだ。
東丹国使船に乗って来た渤海国の妃の茉莉花が、契丹来寇の緊急事態を告げて来た。
醍醐天皇の朝廷は右大臣忠平が専横を振るい、相次ぐ疫病や道真の怨霊に苦しんでいた。
茉莉花を助ける将門と純友。
日本は果たして、契丹の侵入から逃れられるだろうか?
窓から見下ろす城内の街路で、勝ち誇った契丹兵が暴虐の限りを尽くしていた。血に飢えた兵士が若い女を捕まえ、彼女が抱いていた赤ん坊を路上へ激しく叩きつけた。赤子のけたたましい泣き声に女の悲痛な叫び声が重なる……。茉莉花の瞼にあの時の光景がまざまざと甦ってきた。私は日本国の施政者へ契丹来寇の情報を伝えなければならない。
渤海国の悲劇はこの国でも、他人ごとではないのだ。
目次
謎の東丹国使
断腕太后
千角鹿伝説
断腕太后
千角鹿伝説
著者略歴
森下 征二(モリシタセイジ morishitaseiji)
森下 征二(もりした せいじ)
1941年 広島県広島市生まれ
東北大学経済学部卒業
定年を機に同人誌活動を開始。「慧」、「さくさく」、「まんじ」を
経て現在「文芸復興」同人。
中国並びに日本の歴史小説を執筆中。
著書に
『釵頭鳳』(彩流社「歴史のみち草」所収)
『燕王の京都』(鼎書房「現代作家代表作選集第7集」)
『泰衡の母』(「文芸思潮」第77号所収)
タイトルヨミ
カナ:ナゾノトウタンコクシ
ローマ字:nazonotoutankokushi
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