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2021年11月22日発売

関西学院大学出版会

出版社名ヨミ:カンセイガクインダイガクシュッパンカイ

中小企業政策論

持続可能な経営と新しい公共
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内容紹介
失われた20年を経て中小企業が持続的に経営していくことができるための政策のあり方とは。震災や国際化・グローバル化を経て希求される中小企業政策を経営実践の観点から実証した政策論。
目次
第Ⅰ部 現代の日本経済社会における中小企業と中小企業政策
第1章 日本経済と現代中小企業のベンチャー・イノベーション── 第Ⅰ部のための序論
1 現代日本経済と中小企業
2 ベンチャー的戦略行動と中小企業
第2章 中小企業形態の再検討
1 現代中小企業論における経営形態の分析
2 中小企業問題性論にみられる中小企業の存立形態
3 経済成長と中小企業の存立形態
4 経済成長段階における中小企業の存立形態
5 経済成熟段階における中小企業の存立形態
6 経済衰退段階における中小企業の存立形態
7 現代中小企業の存立と経営形態
第3章 中小企業政策の歴史的展開
1 産業政策(産業構造政策)としての中小企業政策
2 中小企業問題と中小企業の近代化
3 日本経済の長期景況不振と中小企業の創業
4 現代中小企業政策の方向性と中小企業基本法
5 現代中小企業の存立と亜業種化
第4章 ベンチャー型中小企業の存立と経営行動── 事業創造と事業支援の視点からの再検討
1 現代中小企業論におけるベンチャー企業の地位と概念
2 企業間競争の観点から見た産業組織下でのベンチャー型中小企業の存立
3 産業連関の観点から見た産業構造下でのベンチャー型中小企業の存立
4 ベンチャー型中小企業の経営政策の展望──亜業種交流と非営利組織
第5章 中小企業支援・振興策の再検討とベンチャー・イノベーション
1 中小企業支援・振興策の今後の方向性
2 ベンチャー型中小企業支援・振興策の諸段階──亜業種交流非営利組織
3 ベンチャー型中小企業の企業間ネットワークの形成
4 ベンチャー型中小企業の起業・産業振興策の確立
5 ベンチャー型中小企業のライフ・サイクルとベンチャー・イノベーション

第Ⅱ部 クライシス・リスク時代における日本の中小企業
第6章 震災からの復興と中小企業の存立── 第Ⅱ部のための序論
1 震災と企業経営者
2 日本経済の変調と企業経営
3 震災復興のための経営と支援
第7章 クライシス・リスクと地域中小企業
1 活力ある企業と地域経済の活性化
2 日本経済の現況と「失われた20年」
3 阪神・淡路大震災後復旧・復興過程における企業・産業の戦略と政策
4 ケース分析:阪神・淡路大震災の企業・産業の被害と復旧・復興過程
5 阪神・淡路大震災から東日本大震災へ── 企業・産業の課題と政策
6 地域にとってなくてはならない企業へ── 信用力創造による存立基盤強化
第8章 震災による中小企業の存立基盤の変化と現代企業経営── 震災からのケースをつうじて
1 震災による中小企業の存立基盤の変化
2 阪神・淡路大震災とその後の中小企業政策
3 ケース分析
4 経営品質の視点からの阪神・淡路大震災復興企業との比較検討
補論1 中小企業の信用力創造とイノベーション
1 イノベーションの必要性
2 イノベーションとは
3 中小企業のイノベーション
4 中小企業経営の現状
5 現代中小企業の存立基盤強化のためのイノベーション

第Ⅲ部 国際化・グローバル化時代における日本の中小企業
第9章 中小企業の海外事業展開を考える── 第Ⅲ部のための序論
1 日本経済を取り巻く経営環境
2 国際化、グローバル化とは
3 中小企業の海外事業展開に対する支援策
第10章 戦後日本経済の産業構造の変遷と経済のグローバル化
1 現代日本の企業の経営環境
2 戦後日本の産業構造と開放経済体制
3 空洞化(deindustrialization)の進展とグローバル化
4 グローバル化のなかでの日本企業・日本産業・日本経済
第11章 経済のグローバル化と中小企業の海外事業展開
1 第二次世界大戦後の産業政策と国際化
2 中小企業の経営戦略における海外事業展開
3 海外事業展開の影響が産業の空洞化に及ぼす影響分析
4 ケース分析
5 海外事業展開についての含意──理念・形態・資源・戦略の視点から

第Ⅳ部 中小企業のソーシャル・イノベーションと中小企業政策の行方
第12章 中小企業の存立とソーシャル・イノベーション── 第Ⅳ部のための序論
1 日本経済を取り巻く経営環境と「強い企業」
2 「強い企業」、地域経済の持続的発展に求められること
3 「なくてはならない企業」とは
第13章 中小企業の社会的責任、企業倫理・地域活性化
1 現代日本の企業の存立と経営環境
2 日本経済「失われた20年」と現代日本の経営環境
3 格差問題解消のためのソーシャル・イノベーション
4 社会的責任を果たしうるソーシャル・イノベーション
5 ソーシャル・イノベーション実効のためのヒトづくり
コラム 持続成長可能な企業の必要条件──持続成長のための連携、経営革新、理念型経営
第14章 顧客価値創造経営を実効するソーシャル・イノベーション
1 「ヒトづくり」からイノベーションへ
2 理念型経営によるソーシャル・イノベーション
3 ケース分析
4 「強い企業」と「よい企業」の同時実現
補論2 承継者難への対応と持続可能な地域づくり
1 中小企業と事業承継
2 事業承継における現状と課題
3 先行研究からみた事業承継
4 日本的経営の再評価
5 円滑な事業承継への処方箋
第15章 中小企業によるソーシャル・イノベーションへの展望
1 「ヒト」による顧客価値創造経営の実効
2 過去20年間における現代中小企業の現状と方向性
3 ヒトづくりの経営と新たな価値創造
4 経営革新と経営品質の同時実現
コラム 持続可能な中小企業経営
5 ソーシャル・イノベーションによる持続可能な企業の実現

参考文献
初出一覧
索引
編集責任者によるあとがき
著者略歴
佐竹 隆幸(サタケ タカユキ satake takayuki)
佐竹 隆幸(さたけ・たかゆき) 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科前研究科長・元教授 兵庫県立大学名誉教授、日本中小企業学会会長(第14期)、博士(経営学) 1960年 11月22日生(2020年9月23日没59歳) 1990年 関西学院大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学 1999年 神戸商科大学商経学部助教授 2004年 兵庫県立大学(前神戸商科大学)経営学部教授 2016年 兵庫県立大学名誉教授 2016年 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授 2019年 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科長、関西学院大学評議員 〈主要業績〉 『中小企業存立論──経営の課題と政策の行方』(単著、ミネルヴァ書房、2008年) 『「地」的経営のすすめ』(単著、神戸新聞総合出版センター、2012年) 『「人」財経営のすすめ』(単著、神戸新聞総合出版センター、2014年)
関 智宏(セキ トモヒロ seki tomohiro)
関 智宏(せき・ともひろ) 同志社大学商学部教授、日本中小企業学会理事(第14期)、博士(経営学) 2006年 神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学 2014年 阪南大学経営情報学部教授 2018年 同志社大学商学部教授、同志社大学中小企業マネジメント研究センター長 〈主要業績〉 『現代中小企業の発展プロセス──サプライヤー関係・下請制・企業連携』(単著、ミネルヴァ書房、2011年) 『持続可能な経営と中小企業──100年経営・社会的経営・SDGs経営』(編著、同友館、2020年) 『よくわかる中小企業』(編著、ミネルヴァ書房、2020年)
タイトルヨミ
カナ:チュウショウキギョウセイサクロン
ローマ字:chuushoukigyouseisakuron

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