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2022年7月8日発売

関西学院大学出版会

出版社名ヨミ:カンセイガクインダイガクシュッパンカイ

宝塚 温泉リゾート都市の建築史

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内容紹介
歌劇と住宅地として知られる宝塚が明治以降にいかに誕生し、進展していったのかを主だった建物の成立過程・建築様態・建設主体といった建築史学の観点から解明する。貴重な新資料や写真多数。
目次
序章
 一 研究の目的
 二 本書の構成と要旨
第一章 温泉都市宝塚の成立とその建築──温泉場と旅館街
 はじめに
 1節 温泉都市宝塚の形成史
  (1)泉源の発見と温泉場開発ブーム 
  (2)温泉誕生期(明治二十年)とタンサンホテル 
  (3)阪鶴鉄道開通 
  (4)箕面有馬電気軌道開通 
  (5)宝塚ホテルと「旧温泉」(ホテル) 
  (6)戦後 
 2節 温泉場と旅館の建築特質
  (1)温泉場 
  (2)旅館 
 3節 建設主体・吉川組
 4節 旅館街の消滅
  (1)宝塚の旅館について 
 結語
第二章 宝塚新温泉の成立とその建築──小林一三の理念と新しいビルディングタイプの誕生
 はじめに
 1節 宝塚新温泉計画 
  (1)設立当初の箕面有馬電気軌道 
  (2)新しい宝塚の創設 
  (3)箕面開発の終焉 
 2節 新温泉の建築 
  (1)新温泉浴場 
  (2)パラダイス 
  (3)箕面有馬電気軌道宝塚駅舎 
 3節 「公衆浴場」というビルディングタイプ
  (1)公衆浴場というビルディングタイプ 
  (2)遊泳浴場というビルディングタイプ 
 4節 新温泉の意義
  (1)旧温泉との関係 
  (2)有馬温泉との関係 
  (3)全国の遊楽施設との関係 
 5節 大林組の技術者陣容とその特徴
  (1)技術者陣容 
  (2)木子七郎の判明 
  (3)建築技術の特徴 
 結語
第三章 平塚嘉右衛門と建築家・ 古塚正治について──宝塚ホテルと旧温泉
 はじめに
 1節 平塚嘉右衛門という実業家
  (1)平塚嘉右衛門の経歴 
  (2)平塚嘉右衛門の事業 
  (3)古塚正治との関係 
 2節 武庫川右岸の近代建築 
  (1)宝塚ホテル 
  (2)宝塚旧温泉ホテル 
  (3)中洲楽園 
  (4)中洲荘園 
  (5)宝塚会館(ダンスホール) 
 3節 建築家 古塚正治
  (1)古塚正治の経歴 
  (2)建築意匠とその理念 
 結語
第四章 炭酸水製造所の誕生──ウィルキンソンタンサンと宝塚鑛泉
 はじめに
 1節 炭酸水製造所の誕生
  (1)炭酸水の発見 
  (2)炭酸水製造所 
 2節 ウィルキンソン炭酸水製造所
 はじめに 
  (1)紅葉谷の瓶詰場とタンサンホテル 
  (2)創業者クリフォード・ウィルキンソン 
  (3)生瀬の炭酸工場 
  (4)建築家・下田菊太郎の設計 
 小結 
 3節 大正期・宝塚鑛泉と模範職工団について
 はじめに 
  (1)宝塚という文脈 
  (2)宝塚鑛泉株式会社の成立 
  (3)宝塚鑛泉会社社屋の建築特徴 
  (4)模範職工団 
 小結 
 4節 先行した炭酸水と製造所
  (1)有馬炭酸水 
  (2)平野炭酸水 
 結語
第五章 宝塚大劇場の誕生とその建築 ──成立背景と小林一三の理念
 はじめに
 1節 成立
  (1)前史 
  (2)成立経緯 
  (3)昭和十年の火災と復旧 
  (4)戦後  
 2節 平面計画
  (1)依拠する資料 
  (2)平面計画 
  (3)規模の算定と意味 
  (4)劇場としての性能 
  (5)低廉な工事費 
 3節 ファサードの解読
  (1)劇場らしからぬスタイル 
  (2)正面性と特質 
  (3)背面でありながらも正面風の外観 
  (4)側面の装飾と造形 
 4節 大劇場の意味
  (1)モデルとしてのアメリカの大劇場 
  (2)モデルとしてのドイツの大劇場 
  (3)日本の劇場建築のターニングポイント 
 5節 小林一三の構想と理念
  (1)宝塚新温泉計画のなかで 
  (2)巨大劇場と国民劇 
  (3)建築理念 
 6節 竹中工務店の設計者・鷲尾九郎
 結語
第六章 近代宝塚の住宅について
 はじめに
 1節 石原家別荘
  (1)石原別荘発見とその意義 
  (2)成立 
  (3)時計商・石原久之助 
  (4)建築 
  (5)別荘の一群 
  (6)石原久之助の宝塚開発事業 
  (7)建築家・久保田繁亮 
 小結 
2節 土井邸と建築家・川﨑忍
  (1)成立と建築概要 
  (2)建築特徴 
  (3)設計者・川﨑忍の経歴 
  (4)設計者・川﨑忍の建築活動 
 小結 
3節 建築家の自邸
  (1)長谷部鋭吉の自邸 
  (2)村野藤吾の自邸 
 小結 
4節 ウィルキンソン・プライスの逆瀬川の家
  (1)プライス邸の場所性 
  (2)プライス邸の建築特徴 
  (3)設計者レーモンドの建築理念 
  (4)ウィルキンソンの孫・ハーバート・プライス 
  (5)プライス邸のその後 
 小結 
 結語
第七章 温泉リゾート都市の歴史的意義
 はじめに
 1節 都市としての成立
  (1)農村集落の辺境域 
  (2)公共施設の設置 
  (3)温泉リゾート都市の形成 
  (4)都市「宝塚」誕生の萌芽 
  (5)宝塚市の誕生 
  (6)温泉リゾート都市の戦後 
 2節 魅せられた景観と変容
  (1)変遷史 
  (2)温泉リゾート都市の景観 
  (3)象徴としての納涼台 
 3節 市庁舎の建築史
  (1)新市庁舎の建築 
  (2)増築市庁舎と坂本鹿名夫 
  (3)村野藤吾による市庁舎 
 結語
結章
あとがき
参考文献
初出一覧
索引
著者略歴
川島 智生(カワシマ トモオ kawashima tomoo)
1957 年生まれ 京都工芸繊維大学大学院博士後期課程修了 神戸女学院大学講師、京都大学研修員を経て、 現在京都華頂大学現代家政学部教授。専門は日本近代建築史。 博士(学術) 著作 『近代大阪の小学校建築史』大阪大学出版会、2017 『近代京都における小学校建築』ミネルヴァ書房、2015 『近代日本のビール醸造史と産業遺産』淡交社、2013 『近代奈良の建築家・岩崎平太郎の仕事│武田五一・亀岡末吉とともに』淡交社、2011 『オーラルヒストリーで読む戦後学校建築いかにして学校は計画されてきたか』共著、学事出版、2017 『日本帝国の表象』共著、えにし書房、2016 『「大阪の学校」草創期を読む』共著、ブレーンセンター、2015 『関西のモダニズム建築』共著、淡交社、2014 『民藝運動と建築』共著、淡交社、2010
タイトルヨミ
カナ:タカラヅカ オンセンリゾートトシノケンチクシ
ローマ字:takarazuka onsenrizoototoshinokenchikushi

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