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2021年12月10日発売

株式会社法研

出版社名ヨミ:ホウケン

精神科医が語る HSP・心の病と“生きづらさ”

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内容紹介
 「とても敏感な人たち」(Highly Sensitive Person;HSP)と言われる、生まれつき感受性が非常に強く、敏感な気質・性質をもった人たちが感じている“生きづらさ”について、心の病との関係性も踏まえてベテランの精神科医が語る、生きづらさを和らげるコツと工夫。
 HSPの特徴としては、過剰な刺激を受ける、強い情緒的な反応を示す、些細な刺激でも反応する、とても深く考え洞察する、共感性が高い、などが指摘されています。HSPの気質・性質を活かして人生で成功を収めている芸術家やスポーツ選手もいれば、それがあるがために周囲の人との共感を得ることが難しく、“生きづらさ”を感じている人たちも多くいます。また、HSPがもとで様々な精神疾患(発達障害、うつ病、不安障害、統合失調症など)が併存しているケースも多々あります。
 本書は、「自分はHSPではないか」と悩んでいる人たちのために、なぜ“生きづらさ”を感じてしまうのか、どのように対処すればよいのか、また、心の病が関係しているならばその治療法について、著者が実際にカウンセリングした事例をベースに語ります。自分が持ちあわせた気質・性質をどのように社会に順応させるべきか、精神科医などの手助けを必要とするものなのか、少しでも楽になるコツや工夫など、より“生きやすい人生”に繋がるヒントを得るための一冊。
目次
はじめに ~生きづらさとHSP~
第1章 HSPも生きづらさの原因のひとつ
①〈生きづらさ〉とは?
 流行する〈生きづらさ〉というワード
 対人関係上の生きづらさ
 ・事例1 対人上の不安や緊張から休職に
 心の病に関連した〈生きづらさ〉も存在する
 感覚器も〈生きづらさ〉に関連する
 ・事例2 生活音などの音を拾いすぎる
 ・事例3 嗅覚や味覚の過敏さ
②〈とても敏感な人たち〉いわゆるHSPとは?
 マスメディアで流行のHSPという言葉
 言葉の一人歩き
 明確な基準が必要であるが…
 実際はグレーゾーンが多い
第2章 HSPを細かく整理するトライアル
① HSPを再度整理してみる
② 感覚器をひとつひとつ考える
 ・事例4 光がまぶしい
 感覚器の敏感さ
 もろ刃の剣
③ 対人関係上の敏感さ
 1 人の気持ちを察し、裏を読み、気遣いできる人たち
   優越感と劣等感
 2 ASDの二次障害にみられる対人緊張、対人不安
 3 不安障害レベルの対人緊張、対人不安
第3章 心の病とHSP
① 発達障害とHSP
 ・事例5 ADHD
 ・事例6 ASD
 発達障害とHSPの重複
 Non‐HSPとHSPの両方を兼ね備える
② 統合失調症とHSP
 ・事例7 統合失調症
③ パーソナリティ障害、愛着障害などとHSP
 ・事例8 パーソナリティ障害
④ 不安障害、うつ病などとHSP
 ・事例9 パニック発作
 ・事例10 強迫性障害
 ・事例11 うつ病
第4章 生きづらさを和らげるコツと工夫
① マルチタスクからシングルタスクへ
② コンパクトにする
③ ルーティン化する
④ マイナスに考えない
⑤ 短所と長所は紙一重
⑥ 〈生きづらさ〉を感じて初めて、スタートラインに立てる
 〔コラム〕本屋さんで…
⑦ 完璧を求めない
⑧ 継続がカギ
⑨ リモート社会の到来とその良し悪し
終わりに
著者略歴
福西 勇夫(フクニシ イサオ fukunishi isao)
南青山アンティーク通りクリニック院長/精神科医。1984年徳島大学医学部卒業、医学博士。東京都精神医学総合研究所(現・東京都医学総合研究所)勤務を経て、2003年より現クリニックを開業。精神科医として発達障害、統合失調症、不安障害など、幅広く心の病に対応している。米国での臨床・研究経験も豊富で、2000年より現在までにマサチューセッツ総合病院の客員教授として9回招聘され、2007年には南イリノイ大学の客員教授として招聘されている。一般向けの著書多数。
タイトルヨミ
カナ:セイシンカイガカタル エイチエスピーココロノヤマイトイキヅラサ
ローマ字:seishinkaigakataru eichiesupiikokoronoyamaitoikizurasa

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