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2022年2月10日発売

大阪大学出版会

出版社名ヨミ:オオサカダイガクシュッパンカイ

台湾華語

世界の言語シリーズ
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内容紹介
本書は中国語中~上級学習者、特に大学で中国語を専攻する学生を対象とした、台湾華語(台湾で使用されている中国語)の中級レベルの教科書であると同時に、多言語社会台湾へアプローチするための入門書でもある。台湾人の歴史、アイデンティティ、言語などの30のトピックで構成されており、語学教材としての使用だけでなく、中国語を通して台湾に対する理解を深め、あわせて多言語社会について考えるきっかけとなるような、社会言語学の導入教材としての役割も兼ね備えることを企図した。
目次
目次

はじめに

【第一の扉 台湾人の歴史、言語、アイデンティティ】

第1課 社会言語学研究の宝庫―フォルモサ・台湾
文法解説
(1)(~) 使得+A[名詞]+B[動詞]
(2)由於 ~,…

第2課 19世紀台湾の言語・文字世界
文法解説
(1)所+A[動詞]+的+B[名詞]
(2)(~)A[主語]+則+B[述語]

第3課 台湾人の言語とアイデンティティ、この百年
文法解説
(1)~,為的是 …
(2)直到 ~ (才)…

第4課 天然独世代と「郷土」としての台湾
文法解説
(1)與其 ~ 不如/寧可/寧願etc. …
(2)因(為) ~ 而 …

第5課  映画『海角七号』から見る現代台湾の言語、世代差と族群
文法解説
(1)彷彿 ~
(2)~ (A[主語]+)倒+B[述語]

第6課 消えつつある平埔族
文法解説
(1)原來 ~
(2)稱+A[名詞]+為+B[名詞]/A[名詞]+稱為+B[名詞]

第7課 閩南人から見た客家の人々の印象
文法解説
(1)[動詞]+透
(2)A[動詞]+給+B[目的語]

第8課 外省人の歩んだ時代とその軌跡
文法解説
(1)比+A[名詞]+還(要)+B[形容詞]
(2)甚至[副詞/接続詞]~

第9課 台湾原住民のルーツ探しの旅
文法解説
(1)~ 而言
(2)~ 得以+A[動詞]

第10課 台湾の小学校の多言語教育
文法解説
(1)可+[述語]
(2)還+真/蠻etc. +[述語]

【第二の扉 台湾華語とは?】

第11課 中国語のもう一つの「標準」―台湾華語
文法解説
(1)~(A[主語]+)卻+B[述語]
(2)A[動詞]+起來(~)

第12課 「国語」か? それとも「華語」か?
文法解説
(1)(A[主語]+)還不+B[述語](反語文)
(2)將+A[動詞]

第13課 繁体字こそが「正体字」?―台湾の漢字
文法解説
(1)[疑問詞]~(A[主語])+也/都+B[述語]
(2)~ 的關係/緣故

第14課 台湾人の謎の暗号―注音符号
文法解説
(1)即便 ~,…
(2)A[1音節]+為+B[2音節動詞/形容詞]

第15課 台湾華語の前身―「標準国語」の規範
文法解説
(1)A[動詞]+到+B[目的語]
(2)願意+A[動詞]

第16課 拼音百景―台湾華語のローマ字表記
文法解説
(1)(從/由/自+)A[名詞]+起
(2)~ 者

第17課 台湾国語
文法解説
(1)A[1 音節]+而言之
(2)[疑問詞疑問文]→[反語文]

第18課 台湾華語の中の台湾語要素
文法解説
(1)並+[否定辞]~
(2)每+當/逢/到etc. ~

第19課 流行語と若者世代のネット用語
文法解説
(1)無所 ~
(2)A[動詞]+下來

第20課 二つの中国語訳
文法解説
(1)不禁+A[動詞句]
(2)難道 ~(嗎)

【第三の扉 多言語・多文化が織りなす台湾】

第21課 漢字とローマ字は相容れない?―漢羅台湾語
文法解説
(1)如 ~(一)般
(2)以+A[名詞]+為+B[名詞]

第22課 言語景観に隠れた台湾語
文法解説
(1)光是 ~(就)…
(2)~,藉以 …

第23課 字幕の功罪
文法解説
(1)不是/非 ~ 而是 …
(2)[動詞]+住

第24課 階層化される言語
文法解説
(1)(更)不要說/別說 ~ 了
(2)不知道+[反復疑問文]

第25課 台湾語の名称論争から多言語社会を考える
文法解説
(1)[動詞]+開
(2)會+A[動詞]

第26 課 台湾風日本語
文法解説
(1)將+A[名詞]+B[動詞]
(2)令+A[名詞]+B[動詞]

第27課 台湾本土言語における日本語からの借用語
文法解説
(1)A[動詞]+自+B[名詞]/自+B[名詞]+A[動詞]
(2)A[動詞/形容詞]+於+B[名詞]/於+B[名詞]+A[動詞]

第28課 台湾華語における日本語からの借用語
文法解説
(1)跟+A[名詞]+B[動詞]
(2)(A[主語]+)(之)所以 ~,…

第29課 噂の宜蘭クレオール語
文法解説
(1)~(A[主語]+)再+B[述語]
(2)即將+A[動詞]

第30課 新南向政策と新住民言語教育
文法解説
(1)A[主語]+來得+B[形容詞]
(2)才+A[述語]
著者略歴
林 初梅(リン ショバイ rin shobai)
大阪大学大学院言語文化研究科教授。 専門は言語社会学、近現代台湾史。 主著に『「郷土」としての台湾―郷土教育の展開にみるアイデンティティの変容』(東信堂、2009年)。『台湾のなかの日本記憶―戦後の「再会」による新たなイメージの構築』(共編著、三元社、2016年)。『民主化に挑んだ台湾―台湾性・日本性・中国性の競合と共生』(共編著、風媒社、2021年)など。
吉田 真悟(ヨシダ シンゴ yoshida shingo)
大阪大学大学院言語文化研究科招聘研究員、上智大学など非常勤講師。専門は社会言語学、台湾語研究。 主著に「現代台湾語書き言葉の多様性と規範形成―教科書・雑誌の分析から」『台湾学会報』21号。「台灣的語言政策與hegemony(文化霸權)―以兩個國語和台語為中心」『台灣與東亞跨域青年學者近代史研究論集』第三輯。『台湾語で歌え 日本の歌』国書刊行会(共訳)など。
タイトルヨミ
カナ:タイワンカゴ
ローマ字:taiwankago

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