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2014年3月29日発売

大阪大学出版会

出版社名ヨミ:オオサカダイガクシュッパンカイ

ヘラクレスは繰り返し現われる

夢と不安のギリシア神話
阪大リーブル
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内容紹介
ギリシア神話の大英雄ヘラクレスの物語は、輝かしい栄光と強烈な受難が背中合わせになっている。それは民衆の夢や願望とともに、あまりにも傑出した運命を危惧する不安や怖れを反映するものである。本書では、各地に繰り返し、ある時は老人の姿となって現れ、語り継がれるヘラクレス神話を、ギリシア文化や思想の特徴という観点やオリエント神話との比較などから読み解く。
目次
まえがき
第一章 出世する英雄−ヘラクレスをめぐる夢と不安の物語
1.出世する英雄とその暗黒部
2.力持ちの野性児たち
3.暗黒の運命とそれをはねのけるタフさと
4.「ヘラの誉れ」という名の英雄
5.力の英雄と女性たち
6.妻を狂乱におとしいれるヘラクレス
7.ヘラの養子になるヘラクレス
8.墓を持たない英雄。または偏在する力
9.英雄ヘラクレスから神ヘラクレスへ
第二章 死の克服への執念—オリエント神話その他と比較しながら
1.オリエント神話とギリシア神話とのさまざまな関係性
2.ヘラクレスとサムソンの物語
3.エジプト王ファラオと民衆英雄ヘラクレス
4.「取って代わる者・代わられる者」の誕生談
5.幼児ヘラクレスと二匹の大蛇
6.ライオンの征服者
7.水蛇怪物ヒュドラ
8.永遠の命を与える植物
9.神格化と再人間化との間で
第3章 繰り返し現れるヘラクレス
1.四十三人のヘラクレス
2.ヘラクレスの再来
3.ヘラクレスを追って天に昇る人たち
4.「おらが町」のヘラクレスたち、一人の英雄の多様な顔
第四章 老ヘラクレス
1.ケルト風のもう一人のヘラクレス
2.ギリシア文化の拡がり
3.非ギリシア的・辺縁的価値
4.剛勇から雄弁・智恵の英雄へ
5.老年への呪詛から賛美へ
6.老ヘラクレスに託す庶民的願望
第五章 ヘラクレスは何者だったのか?
エピローグ−ルネッサンスから現代までの新しい「ヘラクレスたち」
1.ガリアのヘラクレス
2.ベルサイユのとんがりくん
3.現代のヘラクレス的狂気、人間の業としての「夢」
付録−ルキアノス「ヘラクレス(ケルトの老英雄)」全訳
著者略歴
内田 次信(ウチダ ツグノブ uchida tsugunobu)
タイトルヨミ
カナ:ヘラクレスハクリカエシアラワレル
ローマ字:herakuresuhakurikaeshiarawareru

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