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2020年4月7日発売

関西大学出版部

松陰とペリー

下田密航をめぐる多言語的考察
関西大学東西学術研究所研究叢刊
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内容紹介
開国初期の下田湾で演出された日米交渉のドラマを、米側の一次史料と約60点の貴重画像を用いて活写。松陰の旗艦滞留時間の特定、下田獄中の嘆願書の解読、ペリーが行った人道的介入の事実確認など重要な発見を満載。近代東西文化交渉の視野から、日・中・英三言語を駆使して「心が動いた」歴史的瞬間をキャッチした意欲作。
目次
扉絵(付 図版・写真リスト)
序(沈国威)
自序(陶徳民)

第一部 「下田密航」に関する第一級史料の発見
第1章 松陰「投夷書」との邂逅および米艦「航海日誌」への追跡
(一)下田密航前後の吉田松陰「投夷書」二通との邂逅
(二)ペリーの旗艦ポーハタン号「航海日誌」への追跡

第2章 Turning Stone into Gold:
    Some Reflections on My Research about the 1854 Shoin-Perry Encounter
Ⅰ.Taking the Second Rabbit Seriously:Shoin's Petitions kept at Yale
II. Fishing a Needle Out of the Ocean:Th e Logbook of Perry's Flagship at NARA
Ⅲ.Turning Stone into Gold:
  Humanitarian Concerns Mattered in the Age of Gunboat Diplomacy
Ⅳ.Make Your Moon Whole by Making Sense of the Rays and Shadows
  Appendixes:Th e English Translations of Yoshida Shoin's Petitions


第二部 「下田密航」に関する第一級史料の解析
第3章 ペリーの旗艦に登った松陰の「時間」に迫る
    ─ポーハタン号の航海日誌における下田密航関連記事について
 付録 下田密航に関する松陰、ウィリアムズおよびホークスの記述

第4章 下田密航前後における松陰の西洋認識─イェール大学に残る「投夷書」をめぐって─
(一)西洋との落差への認知
(二)米国探索を目指した下田密航
おわりに
付録「投夷書」考
 (1)「投夷書」の由来に関する追跡
 (2)「投夷書」の内容に関する検討
  ①漢文の本書について
  ②漢文別啓について
  ③和文別啓について

第5章 下田獄における第二の「投夷書」について─松陰の覚悟に対するペリー側の共感─
(一)ペリー側に渡した第二の「投夷書」およびその誤訳
(二)松陰の嘆願書に対するペリー側の反応

第6章 Solving the Puzzles of the Shimoda Incident:Shoin and Perry's Dilemmas and Wisdom
Ⅰ.Shoin's Letters to Perry
Ⅱ.Shoin: A Terrorist or a Strategist?
Ⅲ.Perry's Dilemma: National Interest vs. Human Rights
Ⅳ.Concluding Remarks


第三部 近代東西文化交渉史のなかのペリー来航と下田密航
第7章 黒船のもたらした広東人旋風─松陰「投夷書」を写した羅森の実像と虚像
(一)「風雲児」の羅森
(二)「羅旋風」の正体
(三)誤解と理解の諸相

第8章 Negotiating Language in the Opening of Japan:
    Luo Sen’s Journal of Perry's 1854 Expedition
Ⅰ.Chinese as a Medium in U.S.-Japan Negotiations
Ⅱ.Luo's Journal of Perry's 1854 Expedition
 (1) Explaining the Reasoning behind Japan's Seclusion Policy
 (2) An Eyewitness Report on the U. S.-Japan Settlement
 (3) Chinese Impressions of Social Life in Japan and Ryukyu
Ⅲ.Epilogue
  References

第9章 日美建交之初的「吉田松陰偷渡事件」的新解讀
    ─十九世紀中葉美國「人權外交」的東亞版─
(一)導致《日美親善條約》簽訂的人道主義問題
(二)圍繞「吉田松陰偷渡事件」的人道主義問題
(三)十九世紀中葉美國「人權外交」的東亞版?

第10章 鯨油時代の砲艦外交と人道主義
    ─下田密航をめぐる松陰の懇願とペリーのジレンマ
(一)万次郎の漂流と松陰の密航
(二)旗艦に登った松陰を尋問したウィリアムズ
(三)下田獄中の松陰の嘆願書を見たペリーの人道救援

付録 
国際基督教大学アジア文化研究所「Asian Forum」講演要旨
カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所「IEAS Lecture」要旨
『関西大学通信』第308号一面記事「羅森に寄せた松陰の想い」
懐徳堂記念会「記念会だより」No.100 巻頭エッセイ

論文・記事初出一覧
あとがき
著者略歴
陶 徳民(トウ トクミン tou tokumin)
陶 徳民(とう とくみん) 1951 年上海生まれ。復旦大学歴史学修士、大阪大学文学博士、関西大学博士(文化交渉学)。 近世近代日本漢学思想史・近代東西文化交渉史専攻。上海社会科学院歴史研究所助手、 復旦大学歴史学部講師、マサチューセッツ州立ブリッジウォーター大学歴史学部助教授、 関西大学文学部助教授などを経て、1999 年4 月より同大教授。 2007 年-2012 年、文部科学省G-COE プログラム・関西大学文化交渉学教育研究拠点(ICIS)リーダーをつとめた。 ハーバード大学E.O.ライシャワー日本研究所ポスト・ドクトラル・フェロー(1991-1992)、 渋沢栄一記念財団渋沢フェロー(2004-2006)。 東アジア文化交渉学会(SCIEA)初代会長(2009-2010)。   主な著書に『懐徳堂朱子学の研究』(大阪大学出版会)、 『日本漢学思想史論考―徂徠・仲基および近代』、 『明治の漢学者と中国― 安繹・天囚・湖南の外交論策』、 『日本における近代中国学の始まり― 漢学の革新と同時代文化交渉』および 『西教東漸と中日事情― 拝礼・尊厳・信念をめぐる文化交渉』(以上、関西大学出版部) 共編著に『衛三畏文集』(大象出版社)、 『内藤湖南漢詩酬唱墨迹輯釋― 日本關西大學圖書館内藤文庫藏品集』(中国国家圖書館出版社)、 『近代日中関係史人名辞典』(東京堂出版)、『近代日中関係人物史研究の新しい地平』(雄松堂出版)、 Cultural Interaction Studies in East Asia: New Methods and Perspectives (ICIS)、 Trans-Pacific Relations in the Late 19th and Early 20th Centuries: Culture, Commerce, and Religion (SCIEA)、The Tokugawa World( Routledge 近刊)など。
タイトルヨミ
カナ:ショウイントペリー
ローマ字:shouintoperii

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