近刊検索 デルタ

2018年6月8日発売

松籟社

島の「重さ」をめぐって

キューバの文学を読む
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内容紹介
キューバの芸術においては、二つの潮流、二つの詩学がある。
――キューバは世界史上の磁場であり、特別な存在である、ゆえにこの島は「重い」。
――キューバは曖昧で不明瞭な存在だ、言わばこの島には「重さがない」。
自らのアイデンティティを自明視する「肯定の詩学」と、それを疑う「否定の詩学」。
相反する二つの詩学を両輪に走り続けてきたキューバの文学を、複眼的な視線で追う。
目次
序章 キューバ、「肯定の詩学」と「否定の詩学」

第一部 ピニェーラとアレナス
 第一章 断片の世界─ビルヒリオ・ピニェーラを読む
 第二章 ブエノスアイレスのビルヒリオ・ピニェーラ
 第三章 革命とゴキブリ─作家レイナルド・アレナス前夜

第二部 革命と知識人たち
 第四章 騒々しい過去と向き合うこと─ラファエル・ロハス『安眠できぬ死者たち―キューバ知識人の革命、離反、亡命―』をめぐって
 第五章 『低開発の記憶』にみるエドムンド・デスノエスの苦悩
 第六章 亡命地としてのアルゼンチン─アントニオ・ホセ・ポンテとカリブ文学研究をめぐって─

第三部 冷戦後のキューバ文学
 第七章 「革命文学」のゆくえ
 第八章 ポストソ連時代のキューバ文学を読む─キューバはソ連をどう描いたか?─
 第九章 反マッコンド文学─二十一世紀キューバにおける第三世界文学とダビー・トスカーナ『天啓を受けた勇者たち』
著者略歴
久野 量一(クノ リョウイチ)
1967年生まれ。東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。 現在、東京外国語大学准教授。 専攻はラテンアメリカ文学。 訳書に、フアン・ガブリエル・バスケス『コスタグアナ秘史』(水声社)、フェルナンド・バジェホ『崖っぷち』(松籟社)、ロベルト・ボラーニョ『鼻持ちならないガウチョ』(白水社)、『2666』(共訳、白水社)などがある。

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週刊コミタン! 2018/10/21号


連載記事

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