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2019年9月6日発売

松籟社

出版社名ヨミ:ショウライシャ

増補改訂版 無意識の植民地主義

日本人の米軍基地と沖縄人
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内容紹介
「米軍基地引き取り運動」の口火を切った思想書・理論書『無意識の植民地主義』に、報道の責任・ヘイトスピーチ・県民投票の黙殺・沖縄人差別をめぐる増補と解説を加え復刊する。本書が示した「アイデンティティとポジショナリティ」、「劣等コンプレックス」、「被植民者の共犯化」、「沖縄ストーカー」、「観光テロリズム」といった概念は、いまなお日本人による沖縄人への暴力を読み解く鍵である。

日本人の植民地主義は今も続いている、いまだ決着はついていない。
目次
序章 「悪魔の島」から聴こえる他者の声、そして、日本人
1 他者の声
2 他者への欲望
3 自作自演

第1章 植民地主義は終わらない―日本人という植民者
1 はじめに
2 ポストコロニアリズムと日本人という植民者
3 民主主義的植民地主義
4 基地の押しつけという植民地主義
5 無意識の植民地主義
6 ポジショナリテイ

第2章 文化の爆弾
1 共犯化
2 植民地主義と文化の爆弾
3 文化装置と精神の植民地化
4 植民地主義と文化の破壊
5 文化的テロリズム

第3章 共犯化の政治
1 従順な身体
2 劣等コンプレックス
3 同化と精神の植民地化
4 加害者の被害妄想
5 加害者の被害者化と被害者の加害者化
6 共犯化をせまる文化的暴力

第4章 日本人と無意識の植民地主義
1 愚鈍への逃避/自己防衛的な愚鈍
2 横領される沖縄人アイデンティティ
3 「良心的日本人」という無意識の茶番劇
4 植民地主義の身体化

第5章 愛という名の支配―「沖縄病」考
1 権力の隠蔽
2 権力への居直り
3 加害者を癒す沖縄ブーム
4 沖縄ストーカー
5 沖縄ストーカーにならないために

第6章 「希望」と観光テロリズム
1 「最低の方法だけが有効なのだ」
2 日本人と無意識のテロリズム
3 非暴力という名の暴力
4 基地を押しつける恐怖政治
5 観光テロリズム
6 再び、文化の爆弾

終章 沖縄人は語りつづけてきた―2004年8月13日、米軍ヘリ墜落事件から考える
1 文化への爆弾
2「沖縄人は語ることができない」
3 モデル・マイノリティ
4 連帯―その暴力的な悪用

原本あとがき

増補 無意識の植民地主義は続いている
安保は東京で起きてるんじゃない、沖縄で起きてるんだ!―報道の責任について
ジャーナリズムの役割とヘイトスピーチ―基地問題を報じないという基地問題
無意識の植民地主義は続いている!―県民投票の無視をめぐって
現代の「朝鮮人・琉球人お断り」事件―基地の話を封じる差別

文献一覧

解説 ジャーナリストとポジショナリティ 松永勝利
解説 なぜ本書は画期的な書物となったのか 高橋哲哉
解説 議論の限界を超えようとすること 島袋まりあ
解説 エンパワメントの言葉 大山夏子

謝辞
著者略歴
野村浩也(ノムラ コウヤ nomura kouya)
1964年沖縄生まれ 上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学 現在、広島修道大学人文学部教授(社会学)
松永勝利(マツナガ カツトシ matsunaga katsutoshi)
琉球新報 読者事業局特任局長・出版部長
高橋哲哉(タカハシ テツヤ takahashi tetsuya)
東京大学大学院教授
島袋まりあ(シマブク マリア shimabuku maria)
ニューヨーク大学准教授
大山夏子(オオヤマ ナツコ ooyama natsuko)
沖縄を語る会
タイトルヨミ
カナ:ゾウホカイテイバン ムイシキノショクミンチシュギ
ローマ字:zouhokaiteiban muishikinoshokuminchishugi

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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