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定価:4,620円(4,200円+税)
判型:四六
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内容紹介
清朝末期から中華民国初期の教育の近代化はいかに実現したのか。
厳修、羅振玉、張百熙など「新学」の成立に関わった人々、さらには王照や伊沢修二といった言語教育に関わった人々の言動と思想を、政治史・制度史・郷土史にもわたる学際的な視点のもとに検討し、中国における近代教育の受容と形成を読み解く。
厳修、羅振玉、張百熙など「新学」の成立に関わった人々、さらには王照や伊沢修二といった言語教育に関わった人々の言動と思想を、政治史・制度史・郷土史にもわたる学際的な視点のもとに検討し、中国における近代教育の受容と形成を読み解く。
目次
序文(呉宏明)
はじめに(山本和行)
第1部 「新学」制度の形成
第1章 清末・民初中国における地方学堂の成立過程について―江蘇省・川沙県の場合を中心として
はじめに
一 川沙の社会文化状況
二 私立学堂の存在と公立小学堂の性格
三 興学活動の実際
四 「郷紳」による学堂設立の内在的要因
むすび
第2章 清末における教育宗旨奏折についての試論
一 厳修の日本視察
二 忠君―国体を保つ論述
三 「尊孔」についての論述
四 「尚公」に関する論述
五 「尚武」「尚実」に関する論述
六 結語
第3章 澄衷学堂及び「澄衷蒙学堂字課図説」について
一 澄衷学堂と南北の教育交流
二 『澄衷蒙学堂字課図説』の特徴
三 結語
第4章 天津の近代初等学堂と紳商
はじめに
一 天津の近代学堂に関する数量的把握
二 教育制度上における天津初等学堂の位相
三 清末天津初等学堂の設立過程とその性格
四 天津における民立初等学堂の推進者と留日学生
結びにかえて
第2部 「新学」の実現を目指した人々
第5章 厳修の新学受容過程と日本
一 厳修と清末の天津初等学堂
二 訪日の契機と交遊関係
三 教育視察
四 結びにかえて
第6章 学部時代の厳修とその周囲の人々
はじめに
一 厳修の交友範囲について
二 『厳修日記』からみた厳修の周囲の人々
三 学部の日常業務と厳修の周囲の人々
おわりに
第7章 清末学政考―厳修『蟫香館使黔日記』を通じて
はじめに
一 学政就任事とかかわって
二 学政赴任の関係事
三 学政の地方按臨について
おわりに
第8章 羅振玉と学部
はじめに
一 羅振玉の学部入部について
二 羅振玉と学部への提言
おわりに
第9章 管学大臣張百熙に関する幾つかの問題
はじめに
一 張百熙と康有為「薦挙」問題
二 官職回復後の張百熙の上疏を通じて
三 張之洞の電文が提起した問題
おわりに
第3部 近代教育と言語
第10章 王照と官話合声字母―一教育救国論者の視点を中心に
はじめに
一 王照の略年譜
二 教育救国論
三 官話合声字母について
おわりに
第11章 漢語切韻史上における「官話合声字母」の意味
はじめに
一 「官話合声字母」を理解するには
二 「合声」と「字母」について
三 「喉音」と「喉唇共成之音母」について
おわりに
第12章 伊沢修二の漢語研究
はじめに
一 漢語研究へのプロローグ
二 台湾にたいする文化統合理念及び植民地教育の展開
三 東亞文化統合活動と日中教育交渉の接点
四 厳修との交友関係及び『東亞普通讀本』の特徴
むすびに
あとがき(中純子)
人名索引
中文要約(潘小苑)
英文要約(M・アイナン)
はじめに(山本和行)
第1部 「新学」制度の形成
第1章 清末・民初中国における地方学堂の成立過程について―江蘇省・川沙県の場合を中心として
はじめに
一 川沙の社会文化状況
二 私立学堂の存在と公立小学堂の性格
三 興学活動の実際
四 「郷紳」による学堂設立の内在的要因
むすび
第2章 清末における教育宗旨奏折についての試論
一 厳修の日本視察
二 忠君―国体を保つ論述
三 「尊孔」についての論述
四 「尚公」に関する論述
五 「尚武」「尚実」に関する論述
六 結語
第3章 澄衷学堂及び「澄衷蒙学堂字課図説」について
一 澄衷学堂と南北の教育交流
二 『澄衷蒙学堂字課図説』の特徴
三 結語
第4章 天津の近代初等学堂と紳商
はじめに
一 天津の近代学堂に関する数量的把握
二 教育制度上における天津初等学堂の位相
三 清末天津初等学堂の設立過程とその性格
四 天津における民立初等学堂の推進者と留日学生
結びにかえて
第2部 「新学」の実現を目指した人々
第5章 厳修の新学受容過程と日本
一 厳修と清末の天津初等学堂
二 訪日の契機と交遊関係
三 教育視察
四 結びにかえて
第6章 学部時代の厳修とその周囲の人々
はじめに
一 厳修の交友範囲について
二 『厳修日記』からみた厳修の周囲の人々
三 学部の日常業務と厳修の周囲の人々
おわりに
第7章 清末学政考―厳修『蟫香館使黔日記』を通じて
はじめに
一 学政就任事とかかわって
二 学政赴任の関係事
三 学政の地方按臨について
おわりに
第8章 羅振玉と学部
はじめに
一 羅振玉の学部入部について
二 羅振玉と学部への提言
おわりに
第9章 管学大臣張百熙に関する幾つかの問題
はじめに
一 張百熙と康有為「薦挙」問題
二 官職回復後の張百熙の上疏を通じて
三 張之洞の電文が提起した問題
おわりに
第3部 近代教育と言語
第10章 王照と官話合声字母―一教育救国論者の視点を中心に
はじめに
一 王照の略年譜
二 教育救国論
三 官話合声字母について
おわりに
第11章 漢語切韻史上における「官話合声字母」の意味
はじめに
一 「官話合声字母」を理解するには
二 「合声」と「字母」について
三 「喉音」と「喉唇共成之音母」について
おわりに
第12章 伊沢修二の漢語研究
はじめに
一 漢語研究へのプロローグ
二 台湾にたいする文化統合理念及び植民地教育の展開
三 東亞文化統合活動と日中教育交渉の接点
四 厳修との交友関係及び『東亞普通讀本』の特徴
むすびに
あとがき(中純子)
人名索引
中文要約(潘小苑)
英文要約(M・アイナン)
著者略歴
朱 鵬(シュ ホウ shu hou)
1955年7月生まれ。中華人民共和国天津市出身。1982年天津外国語学院日本語学部日本語学科卒業。1992年神戸大学大学院文化学研究科社会文化専攻博士課程修了、天理大学国際文化学部中国学科専任講師。2006年同国際文化学部アジア学科中国語コース教授。2010年同国際学部外国語学科中国語専攻教授となり、2011年から2019年まで同専攻主任を務める。翻訳書に『神戸的城市经营』(天津人民出版社、1986年)、著書に『発音から学ぶ中国語』(あるむ、2007年)などがある。2020年9月逝去。
天理大学中国文化研究会(テンリダイガクチュウゴクブンカケンキュウカイ tenridaigakuchuugokubunkakenkyuukai)
タイトルヨミ
カナ:チュウゴクキンダイキョウイクノセイリツ
ローマ字:chuugokukindaikyouikunoseiritsu
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