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2021年5月10日発売

石風社

出版社名ヨミ:セキフウシャ

窓の向こう

ドクトル・コルチャックの生涯
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内容紹介
〝子どもは未来ではなく、ありのままの今を生きる人間であり、大人から対等の人間として敬意を持って接してもらう権利を持っている〟。これはポーランドの小児科医コルチャックの養育理念です。この理念は、第44回国連総会において採択され、「子どもの権利条約」に反映されました。〝子どもと魚には物事を決める権利はない〟という、ポーランドの厳格なユダヤ人家庭に育ったコルチャック少年は、なぜ子どもたちのために生涯を尽くし、子どもたちと共にガス室に向かったのでしょうか?
目次
第一章 ヘンリク・ゴールドシュミット

子どもと魚に物事を決める権利はない
裕福な家/大事なこと/本ものの男/暗雲/世界改造計画/同じ遊び

学校は恐ろしい所
ペン習字の授業/父の病気/大きな変化/文学と医学


第二章 ヤヌシュ・コルチャック

サマーキャンプ
赤ひげの学生/サマーキャンプで/サマーキャンプからの帰宅

子ども法廷
コルチャック先生/クロフマルナ通り92番地/子ども法廷/訴訟と条文

ドム・シェロト(孤児の家)
灰色のワルシャワの白い家/最初の一年/孤児たちの父親/涙のリスト

第一次世界大戦
いかに子どもを愛するか/時計/終わり、そして新しい始まり

静寂の部屋
賭け/静寂の部屋/君たちに憧れる思いを与えよう/大したことない

堪忍袋の緒
ナシュ・ドム(わたしたちの家)/悲哀そして労働/子どもの心/ハンカチ/悪口雑言/色々な祭日/議会の決議/日々の喜びと挑戦

編集者コルチャック
窓/小評論/秘書/粘り強い少年

窓の向こう
老ドクトル/恐怖の月々/ドム・シェロトの旗/誇り、そして二百人の子どもたち/移転/異常な常態/更なる移転/夢と現実/郵便局/窓の向こう

 訳者あとがき
 ヤヌシュ・コルチャック(ヘンリク・ゴールドシュミット)略年表
著者略歴
アンナ・チェルヴィンスカ-リデル(アンナ チェルヴィンスカ リデル anna cheruvinsuka rideru)
 ポーランド北部のバルト海に面した港町グダンスクに生まれる。  音楽、歴史、社会をテーマにした子ども・若者向けの本を執筆し、シリーズで偉人伝を書いている。グダンスク出身の優れた男性3人、女性3人について書いた『グダンスク三部作』IおよびIIの作者。 音楽家、教育者としても活躍。ポーランド作家協会およびIBBYポーランド支部の会員。  作品は多くの賞を受け、中でも『Wszystko gra(すべてが音を奏でている)』はボローニャ国際絵本原画展ノンフィクション部門で「ラガッツィ賞」を受賞(2012年)、ドイツヤングアダルト文学賞にノミネートされ(2014年)、児童書ミュージアムの宝物リストおよびIBBYオナーリストに記載された。  グダンスク在住。
田村 和子(タムラ カズコ tamura kazuko)
 札幌市生まれ。1979年より一年間、夫と子どもとともにポーランドのクラクフ市で生活。帰国後、東京でポーランド語を学ぶ。その後、東京外国語大学とクラクフ教育大学の研究生としてポーランドの児童文学を研究。現在、主に若者向けの小説を翻訳している。主な訳書に『金曜日うまれの子』(岩波書店)、『ノエルカ』、『竜の年』(以上、未知谷)、『強制収容所のバイオリニスト』(新日本出版社)、『ブルムカの日記』(石風社)、主な著書に『クラクフのユダヤ人』(草の根出版会)、『ワルシャワの日本人形』(岩波ジュニア新書)、『ポーランド・ポズナンの少女たち』(未知谷)がある。  岩手県金ケ崎町在住。
タイトルヨミ
カナ:マドノムコウ
ローマ字:madonomukou

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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