近刊検索 デルタ

2023年1月13日発売

緑書房

出版社名ヨミ:ミドリショボウ

獣医師のための乳牛の飼料設計

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内容紹介
農場へのアドバイスを行う獣医師が知っておきたい
乳牛の栄養の基礎と飼料設計をイチからわかりやすく解説!

産業動物獣医学雑誌『臨床獣医』の好評連載「臨床獣医師のための栄養学入門」(2020年6月号~ 2021年9月号)に新規原稿を追加して単行本化。酪農場の管理獣医師である著者が、飼料・栄養成分ごとの飼料設計の良い例、悪い例、応用例を挙げて、実践的に解説。問題が生じている農場では何が起こっているのか、どのように飼料設計を行うべきかを紹介した一冊。

【本書のポイント】
●飼料・栄養成分ごとの飼料設計のポイントや注意点などを良い例、悪い例を挙げながら、実践的に解説。
栄養成分の特徴、飼料としての役割などの基礎的な知識を紹介するとともに、いくつかの飼料設計例を表を用いて比較。良い飼料設計を学べることはもちろん、失敗した例についても知ることで、今までの飼料設計を見直すことができる。

●栄養学の基礎知識や給餌管理について掲載。
乳牛の栄養学と飼料設計の基礎知識、飼料価格高騰に対するエコフィードを利用した飼料など、これから飼料設計を行っていく獣医師に役立つ内容を多数収録。

●20年ぶりに改訂されたNASEM2021について紹介。
アメリカにおける乳牛の飼料基準であるNASEM2021で示された新しい考え方の一部を紹介。ミネラル・ビタミンの給与については、それぞれの栄養成分ごとの変更点を解説。
目次
01 飼料設計をはじめるための基礎知識
 飼料設計の目的
 ルーメン発酵のコントロール
 乳牛の採食行動の理解
 給与マネージメント
 まとめ

02 粗飼料給与の基礎知識
 粗飼料における繊維とは
 繊維の役割
 代表的な4つの乾草類の特徴
 乾草の栄養成分の比較
 サイレージを評価するには
 代表的なサイレージの特徴
 サイレージの栄養成分の比較
 まとめ

03 給与粗飼料に基づく飼料設計
 粗飼料給与でのポイント
 異なる粗飼料の組み合わせによる飼料設計例
 まとめ

04 溶解性繊維を理解する
 溶解性繊維とは
 非繊維性炭水化物(NFC)
 溶解性繊維の特徴
 溶解性繊維を増やした飼料設計例
 まとめ

05 デンプンの消化速度の違いとその重要性
 炭水化物の分画
 デンプン
 デンプンのルーメン消化性
 トウモロコシの嵩重量
 トウモロコシの消化速度の算出
 発酵性炭水化物
 トウモロコシ圧ペンの違いによる飼料設計例
 その他の穀類
 まとめ

06 乳牛の飼料としての糖の重要性
 糖とは
 糖類の分析
 飼料中の糖
 ルーメンにおける糖利用
 糖給与の飼料設計例
 まとめ

07 乳牛のタンパク質飼料の違いによる飼料設計例
 飼料設計に用いられるタンパク質関連の用語
 飼料別のMP給与量の違い
 乳中尿素窒素(MUN)とは
 MUNの推奨範囲とは
 タンパク飼料の飼料設計例
 まとめ

08 乳牛におけるアミノ酸栄養と飼料設計例
 アミノ酸とは
 制限アミノ酸とアミノ酸バランス
 機能性アミノ酸
 代謝タンパク質におけるアミノ酸の供給
 MetとLysの推奨
 MetとLys給与を考えた飼料設計例
 まとめ

09 乳牛における油脂給与について
 脂肪の定義
 脂肪酸
 生物学的水素添加(Biohydrogenation)
 乳脂肪率低下の原因
 RUFALとは
 乳脂肪組成
 脂肪原料飼料
 脂肪の給与量
 脂肪原料飼料別の飼料設計例
 まとめ

10 ミネラル給与の基礎知識
 要求量の設定
 マクロミネラルの機能と要求量
 NASEM2021での変更点(マクロミネラル)
 トレースミネラル要求量の設定
 トレースミネラルの機能と要求量
 NASEM2021での変更点(トレースミネラル)
 まとめ

11 分娩後の低カルシウム血症予防のためのDCAD理論の応用
 クロースアップ期におけるDCADの重要性
 異なるDCADの飼料設計例
 まとめ

12 ビタミン給与の基礎知識
 ビタミンの種類
 脂溶性ビタミン
 水溶性ビタミン
 まとめ

13 飼料価格高騰に対するエコフィードを利用した飼料設計例
 飼料価格の高騰
 エコフィードとは
 エコフィードを使った飼料設計例
 まとめ

14 アメリカにおける乳牛の飼料標準であるNASEM2021とは
 NASEM2021の改訂内容
 まとめ
著者略歴
三好 志朗(ミヨシ シロウ miyoshi shirou)
三好 志朗 獣医師。 1977年日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)卒業。1995年米国オハイオ州立大学農学部酪農学科修士課程卒業。同年、埼玉県農業共済組合連合会、その後、全農嘱託職員として米国ウィリアムマイナー農業研究院を経て、1997年にコンサルテーションPAM開設、1999年に(有)アニマルプロダクションマネージメント設立、2008年にエムズ・デーリィ・ラボ設立。酪農場の管理獣医師として関東地域を中心に活動している傍ら、講演・通訳、獣医師および酪農専門誌への執筆活動も精力的に行っている。 主な著書は『現場獣医師の現場改善プログラム ―農場の本当の問題点を見つけるために―』(単著・デーリィジャパン社)、『最新 乳房炎コントロール ―損失を最小限にする―』(共著・デーリィジャパン社)、『これからの乳牛群管理のためのハードヘルス学 成牛編』(分担執筆・緑書房)など。
タイトルヨミ
カナ:ジュウイシノタメノニュウギュウノシリョウセッケイ
ローマ字:juuishinotamenonyuugyuunoshiryousekkei

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