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農林統計出版

風土的環境倫理と現代社会

〈環境〉を生きる人間存在のあり方を問う
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内容紹介
◎環境問題の追及から、人間存在の意味を問う

和辻哲郎の風土論を批判的に継承しつつ、風土論の現代的意義を検討し、環境論の人文社会科学研究の地平を明確に示す。〈環境〉を生きる人間存在のあり方を射程に、その解明にとって風土論の意義と可能性を学際的に正面から問う、意欲的な問題提起をおこなう。
目次
まえがき
序章 風土のコンセプトの方法的意義と現代的射程-環境倫理の原理から〈環境-人〉倫理へ、そして脱近代の共生社会へ-
 1.環境倫理学が風土に注目する理由
  (1)欧米「環境倫理学直輸入の混乱と環境倫理学の課題/(2)地域現場からの提起とローカリズム環境  倫理学/(3)日本のローカリズム環境倫理学の基礎Ⅰ-公害史からの倫理原則/(4)日本のローカリズ  ム環境倫理学の基礎Ⅱ-〈人間と自然の共生〉理念
 2.方法的概念としての風土のコンセプト
  (1)風土の性格と風土の定義/(2)風土的環境倫理の規範/(3)グローバルな倫理および近代社会化と  風土的環境倫理
 3.風土のコンセプトによる環境倫理学の展開
  (1)世代間倫理の基礎づけ/(2)自然の価値の基礎づけ/(3)自然に対する人間の責任の基礎づけ/   (4)環境倫理(学)の陥穽と総合的〈環境-人〉倫理(学)
 4.風土のコンセプトのさらなる現代的射程
  (1)地域づくりと風土のコンセプト/(2)風土の〈共同〉と市民社会の〈協同〉/(3)現代の〈人間の  危機〉克服と風土のコンセプト/(4)脱近代の共生社会と風土のコンセプト
 おわりに-風土のコンセプトのより深化のために-
1章 「環境」概念の〈風土〉化-日本の環境倫理学の展開-
 はじめに
 1.環境倫理学の「輸入」
 2.欧米圏の環境倫理学を日本の文脈へ
 3.「実践」志向の展開へ
 4.共生論と風土論
 5.風土論再考
 おわりに
2章 風土論の変遷と環境の時代-人間が存在することの環境倫理学的問いとは何か-
 はじめに
 1.変遷する風土
  (1)風土という言葉の歴史/(2)風土の近代
 2.和辻哲郎の風土論
  (1)決定論と風土/(2)環境決定論と文化/(3)和辻、人間の地理学/(4)和辻の風土論で環境は論じ  られているのか?/(5)環境と存在と、存在論的環境
 3.人間存在における決定論と自由意志の問題
 4.環境からの自由、環境への自由
 おわりに-環境の存在を生きるということ
3章 共生における悪の問題-ウィリアム・コノリーの政治思想から-
 はじめに
 1.悪の問題
 2.共生に内在する悪に関する問題
 3.二層主義
 4.多元的宇宙とくずの倫理
 おわりに-悪と隣り合わせの共生
4章 墓と死と共同性-現代社会における〈不死性の保証〉-
 はじめに
 1.先祖祭祀と「家」の連関
 2.現代日本における先祖祭祀の変容
 3.〈不死性の保証〉のための戦略-ジグムント・バウマンによる不死性(immortality)の議論から
 4.現代日本における〈不死性の保証〉と墓の建立・継承-今後の先祖祭祀研究の課題と新しい共同性-
5章 変動期の山村にみる風土と共同社会-戦後の村落自治活動と林野形成-
 1.課題と方法
  (1)研究課題/(2)風土的環境倫理と本研究の関係/(3)分析方法
 2.調査地の概要-宮崎県東臼杵郡諸塚村黒葛原-
 3.戦後期の黒葛原にみる自治活動の活発化と村落外部関係
  (1)村落自治活動の活発化と「行政-村落関係」/(2)財政・労働の住民負担を支えた仕組み
 4.戦後期の林野形成にみる村落の役割
  (1)私有林野の造林化にみる村落の役割/(2)共有林野の変容と村落外部関係
 5.過重労働を支えた慰労会の共同性
 6.結語
6章〈環境教育〉と地域づくりをつなぐ風土概念の批判的検討
 はじめに
 1.環境教育・ESD研究における風土への関心
  (1)環境教育・ESD・野外教育と風土/(2)風土と環境教育-三つのタイプ/(3)まとめ
 2.環境教育論を深化させる風土概念の構築に向けて
  (1)風土とは何か/(2)和辻の風土概念とその人間形成的側面/(3)亀山の風土論によって明らかにな  る風土をめぐる環境教育論の構造/(4)まとめ
 3.風土概念の課題と限界-地域づくりをめぐる現実的課題から-
 おわりに-社会批判的な風土概念の可能性を拓くために
7章 人間存在の把捉の方法と共同の動機-風土的環境倫理の展開可能性-
 はじめに
 1.一九九〇年代、日本における環境倫理学の動向
 2.亀山純生の風土的環境倫理とは何か
 3.風土と対話的倫理
 4.風土に存する人間の関わりの在り方
  (1)なぜ亀山は風土の共同関係を論点としなかったのか?/(2)両面的乗り越え論の陥穽/(3)今日の  環境倫理学における環境の問題とは何かを捉え直すこと
 5.不知不識(しらずしらず)の自発性
  (1)人間存在の把捉の方法を問うこと/(2)経験的自発性という共同の動機/(3)自由か、抑圧か、で  はなく環境を共に生きるための人間存在の把捉の方法
 おわりに
あとがき
著者略歴
亀山 純生(カメヤマ スミオ kameyama sumio)
1948年生まれ 東京農工大学名誉教授 専門/倫理学(環境倫理学)・日本思想史
増田 敬祐(マスダ ケイスケ masuda keisuke)
1980年生まれ 東京農業大学嘱託助教 専門/環境倫理学・人間存在論
タイトルヨミ
カナ:フウドテキカンキョウリンリトゲンダイシャカイ
ローマ字:fuudotekikankyourinritogendaishakai

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