近刊検索 デルタ
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
日本でとんちばなしといえば「一休さん」が思い浮かぶと思いますが、中央アジアやトルコ、エジプトでは、とんちばなしといえば「アーファンティ」だそうです。訳者あとがきに「えらい人にだまされそうになったり、どろぼうにひどいめにあわされそうになったりしても、いつもとんちをはたらかせて、うまくきりぬけるアーファンティ」とあるように、本書でも、アーファンティは三人のちえのある男たちを得意のとんちでつぎつぎとやりこめていきます。

となりの国からちえのある三人の男たちがやってきて、王さまにちえくらべをしたいといいます。そこで王さまが白羽の矢をたてたのが、かしこいと評判のアーファンティ。ロバにのってやってきたアーファンティは、王さまをはじめ人びとが見守るなか、男たちの質問に対して、つぎつぎととんちのきいた答えをくりだします。男たちをやりこめるさまは痛快で、読者の子どもたちはアーファンティの答えに、なるほど! そうきたか! と感心するにちがいありません。
 
絵を描いているのは、新疆ウイグル自治区に住む画家のワン・ホンビン。砂漠を思わせる薄茶色を背景にして、男たちのカラフルな服、美しい装飾がほどこされた柱、そしてロバなどが描かれた絵からは、日本とはちがう異国の空気がつたわってきます。絵が物語の魅力をいっそうひきたてているといえるでしょう。

髙野素子さんの訳文も絶妙で、自分のことを「それがし」といい、へりくだっているようでスパッと言い切るアーファンティの口調は、口に出して読んでも、耳から聞いても楽しくなります。短い話のなかに、子どもをひきつける要素がぎゅっと詰めこまれていて、読み聞かせにもぴったりの1冊です。
著者略歴
繆惟(ミアオ ウェイ miao wei)
1965年北京生まれ。中央工芸美術学院で装丁を専攻し、中国少年児童新聞出版総社でプロデューサーとして活躍。絵本に『ほんとに ほんと』(中国寓話絵本シリーズ)など。
王洪彬(ワン ホンビン wan honbin)
1952年河南省生まれ。漢族。1986年解放軍芸術学院美術学部卒業。中国人民解放軍所属の画家として新疆ウイグル自治区に在住。絵本に『欲しい物はなんでもあげる』など。
髙野素子(タカノ モトコ takano motoko)
1959年生まれ。1984年~1987年上海復旦大学に留学。訳書に『真夜中の妖精』、『なかなおりの魔法』、『精霊のなみだ』(「トゥートゥルとふしぎな友だち」シリーズ・あかね書房)などがある。
タイトルヨミ
カナ:チエシラベ
ローマ字:chieshirabe

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

樹立社の既刊から
繆惟/著 王洪彬/イラスト 髙野素子/翻訳
王源/著 伊藤経子/翻訳
楊思帆/著・イラスト 中由美子/翻訳
チン・ウェンチュン文ユイロン絵中由美子訳/翻訳
楊紅櫻/著・翻訳 エレーヌ・ルヌヴー/翻訳・イラスト 中由美子/翻訳

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。