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内容紹介
全編アイスランドで撮影された写真家・宮本武の初写真集『spectrum』。パリを拠点とする宮本は、2011〜2019年まで毎年アイスランドに通い、アイスランドの大自然とその地に生まれ育った人々を記録してきました。そこにはセクシャルマイノリティとして葛藤してきた宮本が、男性のポートレート写真を通して、自身の心と対峙してきた長い道のりがあります。その道の果てに、自然と人間に共通する強さと繊細さに導かれ、自身が探し求めた男性像の中に生来の美しさを見出していきます。

「spectrum(スペクトラム)」とは、 虹の七色のような光の成分を分解し連続的に並べたもの、もしくは 二極の間にある、あいまいな境界を持つ連続したものを指します。私たちを突き放すほどの圧倒的なエネルギーを持つ一方で、優しく癒し、包み込んでくれる岩石や氷河。アイスランドの大自然は、この二極を絶えず彷徨っています。人間の肌を彷彿とさせ、あるいは、まるで体内の一部のようでもあるそれらの自然物。そして、アイスランドで出会った男性たちは、あいまいな境界を持ちながらも、時には荒々しく、時にはしなやかに、スペクトラムとして存在しているのです。

生命が持つ原始の光、そこに絶えず存在する闇、その双方を静かに包み込み肯定するもの。美しさとは何か、自分らしくあるとはどういうことか。人間と自然に通底するその根源的な問いへと向き合った意欲作です。
著者略歴
宮本 武(ミヤモトタケシ miyamototakeshi)
1974年、福岡県出身。獨協大学外国語学部英語学科卒業。幼少期から自己とは異なるものや異文化に興味を惹かれ、アメリカ、香港、オーストラリアでの海外生活を経て、現在はフランスを拠点に活動中。異なる文化要素の果てには「普遍的で原初的な、美しい自然体が必ず存在する」という視点で、ジェンダーや自然をテーマに作品を手がけるようになる。個展 に「Helleborus」ギャラリートラックス(2014)がある。
タイトルヨミ
カナ:スペクトラム
ローマ字:supekutoramu

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