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2019年3月20日発売

書肆子午線

出版社名ヨミ:ショシシゴセン

現実のクリストファー・ロビン 瀬戸夏子ノート2009-2017

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内容紹介
歌人・瀬戸夏子の真摯で豊穣な言葉は今日も世界と交差してゆく。同人誌「町」「率」や機関誌「早稲田短歌」に発表された、穂村弘、荻原裕幸、永井祐など、「ニューウェーブ」、「ポストニューウェーブ」の歌人たちを論じた評論から、フェミニズムの視点から批評を展開し、議論を呼んだ歌壇時評、著者へのロングインタビュー、日記や詩集、小説作品、ネットプリントで配布された個人誌まで、その目を見張る多彩な活動の記録をここに集積する。
目次
すべてが可能なわたしの家で──まえがきのかわりに

Ⅰ エッセイ
ジ・アナトミー・オブ・オブ・デニーズ
音たてて銀貨こぼれるごとく見ゆつぎつぎ水からあがる人たち/小島なお
「テーブル拭いてテーブルで寝る」(雪舟えま)のは?
〈有無〉、〈無無〉、〈有有〉
土星のリング
思い出ステーション
旅嫌いには、旅は心中にみえる
東京2020にも君が代ならば君のかかとの桃色がいいさ
瀬戸夏子を殺すいくつかの方法
キャラクターだから支流も本流も(石田柊馬)
悪い夏の、アナイス・ニン

Ⅱ 評論
穂村弘という短歌史
私は見えない私はいない/美しい日本の(助詞の)ゆがみ(をこえて)
「手紙魔まみ、イッツ・ア・スモー・ワールド」、あるいはふたたび書き換えられた『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』の結末について
自選歌五首への批評
「愛」について語るときに「私」が語ること
(ああ、…………よ、君死にたまふことなかれ、――歌は刃を握らせて、母を殺せとをしへしや、…………?)
巻頭言(『率』七号特集〈前衛短歌〉再考)
以後のきらめき ─ 荻原裕幸論
序―我妻俊樹誌上歌集『足の踏み場、象の墓場』について
中井英夫・中城ふみ子往復書簡について
「率」三号フリーペーパーにおける「東西短歌会特集」に関する前書き
反=Lovers change fighters, cool ― 高柳蕗子『短歌の酵母』
ヒエラルキーが存在するなら/としても
man&poet
斉藤斎藤一首評
渡辺松男一首評
『京大短歌』十七号作品評
彼らと彼と彼らについて ─ 『クズとブスとゲス』映画評
輝きの代価さえも美しいのなら、あなたたちは処刑に値するのかもしれない ─ 小林エリカ著『彼女は鏡の中を覗きこむ』書評

Ⅲ インタビュー、日記、その他
瀬戸夏子ロングインタビュー
わたしをつくった10冊
ほとんど真夜中に書いた日記
20170507

Ⅳ 歌壇時評
第一回 このまずしいところから、遅れてやってきて
第二回 「死ね、オフィーリア、死ね(前)」 
第三回 「死ね、オフィーリア、死ね(中)」 
第四回 「死ね、オフィーリア、死ね(後)」 
第五回 「人間」にとって「アイディア」とは何か
第六回 「わからない」というレッテルを剝がしてから

Ⅴ 作品
満月まで十五秒の階段にて
約束したばかりの第一歌集と星と菫のために
わたしよりもアンネ・フランク(愛の処刑)

あとがき
著者略歴
瀬戸夏子(セトナツコ setonatsuko)
1985年生まれ。2005年の春より作歌を始め、同年夏、早稲田短歌会に入会。その後2009年の創刊から2011年の解散まで同人誌「町」に参加し、現在「率」同人。著作に第一歌集『そのなかに心臓をつくって住みなさい』(私家版、2012年)、第二歌集『かわいい海とかわいくない海end.』(書肆侃侃房、2016年)。
タイトルヨミ
カナ:ゲンジツノクリストファーロビン セトナツコノートニセンキュウニセンジュウナナ
ローマ字:genjitsunokurisutofaarobin setonatsukonootonisenkyuunisenjuunana

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