近刊検索 デルタ

2020年4月21日発売

つかだま書房

出版社名ヨミ:ツカダマショボウ

四十歳のオブローモフ【イラストレイテッド版】

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内容紹介
時間に追われる現代人よ!怠け者で何が悪い!?
 
四十歳を迎えた小説家・本間宗介は、ロシアの小説『オブローモフ』の主人公のように「怠け者」として生きることを望んでいた。しかし、妻子とともにマンモス団地に暮らす彼に、そのような生活は許されない……。父親として大人として逃げられない数々の日常の「事件」をユーモラスに描いた著者初の長編小説。50年前の連載時に掲載された山野辺進による15点の挿画を再録!
 
「みんながみんな立派な大人になるわけでもない。そういうことを知っておくのは、心おだやかに齢を重ねていく上で、とても大事なことだ」――巻末解説:荻原魚雷(文筆家)
 
▶︎オブローモフ【Oblomov】:ロシアの作家ゴンチャロフの長編小説。1859年発表。貴族青年の主人公オブローモフの、才能はあるが無気力で怠惰な余計者の生活を、進歩的な娘オリガとの恋愛を通して描く。以後、オブローモフの名は怠け者の代名詞となった。(以下略)――『大辞林」第三版より
目次
◉もくじ
●四十歳のオブローモフ
 《眠り男》の眼
 マンモス団地の日常
 誕生日の前後
 旅の空
 根無し草
 前厄祓い
 捨て犬
  後記
●解説『大人になりきれない大人のための教養小説』荻原魚雷
著者略歴
後藤 明生(ゴトウ メイセイ gotou meisei)
●後藤明生(ゴトウ・メイセイ)1932年4月4日、朝鮮咸鏡南道永興郡永興邑生まれ。敗戦後、旧制福岡県立朝倉中学校に転入。早稲田大学第二文学部露文学科卒。博報堂を経て平凡出版(現マガジンハウス)に勤務。67年、「人間の病気」で芥川賞候補。翌年、専業作家に。「内向の世代」と呼ばれる作家として注目を集め、代表作に73年発表の『挾み撃ち』が高く評価される。77年に『夢かたり』で平林たい子文学賞、81年に『吉野大夫』で谷崎潤一郎賞、90年に『首塚の上のアドバルーン』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。89年、近畿大学文芸学部の設立にあたり教授に就任。93年より同学部長。99年8月2日、逝去。
荻原 魚雷(オギハラ ギョライ ogihara gyorai)
●荻原魚雷(おぎはら・ぎょらい)1969年、三重県鈴鹿市生まれ。89年秋から東京・高円寺に在住。明治大学文学部中退。在学中から雑誌の編集、書評やエッセイを執筆。雑雑『sumus』同人。昨今では「中央線の新しい思想家」とも称され注目を集める。著書に『古本暮らし』、『閑な読書人』(以上、晶文社)、『活字と自活』、『書生の処世』、『日常学事始』、『古書古書話』(以上、本の雑誌社)など。編著に『吉行淳之介ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)、梅崎春生『怠惰の美徳』(中公文庫)など。
タイトルヨミ
カナ:ヨンジュッサイノオブローモフ イラストレイテッドバン
ローマ字:yonjussainooburoomofu irasutoreiteddoban

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