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2021年12月18日発売

那須里山舎

出版社名ヨミ:ナスサトヤマシャ

気候危機とグローバル・グリーンニューディール

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内容紹介
私たちが生きる社会には、「世界が炎に包まれていても今のうちにドライブを楽しむ」権力者たちがいる。同時に、その巨大権力を突き動かし、より公正な社会を築こうとする、民衆の潜在的な力も存在する。黙って世界が燃え尽きるに任せるわけにはいかない。この本は、環境破壊という人類存続の危機に全力で立ち向かうための、軸足となる一冊だ。
――安田菜津紀(フォトジャーナリスト、認定NPO法人Dialogue for People副代表)

本書は「気候変動をとめるグリーン経済による成長」を説く。デマに過ぎない気候変動懐疑論に加え、脱成長・脱資本主義イデオロギーも、経済学の炭素税主義も、EUの2050年CO2ゼロの約束(に基づくGDP1%の投資)も、データで覆される。CO2ゼロへの移行に必要な投資は、労働力の公正な移行支援を含め米欧GDPの2%。先の大戦での米国戦費がGDPの43%なのを思えば安い。何が阻むのか。「壊滅的未来を知って頬被りする強者」と「雇用喪失に怯える弱者」による民主政の引き回しだ。だが民主政を使って壁を突破する道は、ある。本書の科学的で現実的な具体的戦略が、今こそ読まれるべきだ。
――宮台真司(社会学者、東京都立大学教授)

「自分たちは大丈夫」と思っている人たちに未来を握らせてはいけない。何をどうするべきか、具体的に提起されている。
――武田砂鉄(ライター)

「意志の楽観主義」と政治参加で気候危機に立ち向かう。資本主義と新自由主義を乗り越え「公正な移行」へ。
――飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)

レジ袋をいくら節約しても絶対に見えない、本物の持続可能な社会を学ぼう。
――井上純一(漫画家)

この本は文明社会のためのサバイバル・マニュアルだ。
――ダニエル・エルズバーグ(平和運動家、元軍事アナリスト)

現実的かつ実践的なグローバル・グリーンニューディール構想を、二人の重鎮思想家は説得力をもって展開している。
――ジャヤティ・ゴーシュ(経済学者、ジャワハルラール・ネルー大学教授)

気候危機は解決できる。世界で最も引用されている存命中の知識人ノーム・チョムスキーと、世界最大の再エネ投資計画をオバマ政権下で監督したロバート・ポーリンが、気候危機を公正に解決するための「グローバル・グリーンニューディール」構想を語り尽くす。

現実を冷徹に直視する「心の悲観主義」から始まり、その現実をより良い方向へ変えるための政策や行動に基づく「意志の楽観主義」へと到達する。Fridays For Future Japanのメンバーたちによる力強いまえがきと訳者による最新英文資料の紹介を添えた豪華日本語版。

目次
日本語版へのまえがき(Fridays For Future Japan)
序文(クロニス・J・ポリクロニュー)
第1章 気候変動の実像
第2章 資本主義と気候危機
第3章 グローバル・グリーンニューディール
第4章 地球を救うための政治参加
訳者あとがき
目次
日本語版へのまえがき(Fridays For Future Japan)
序文(クロニス・J・ポリクロニュー)
第1章 気候変動の実像
第2章 資本主義と気候危機
第3章 グローバル・グリーンニューディール
第4章 地球を救うための政治参加
訳者あとがき
著者略歴
ノーム・チョムスキー(ノーム チョムスキー noomu chomusukii)
ノーム・チョムスキー(著) 1928年生。言語学者、批評家、活動家。アリゾナ大学言語学栄誉教授。『統辞構造論』(1957年)において言語学に「チョムスキー革命」をもたらし、その後も生成文法研究の発展を牽引し続けた。エドワード・ハーマンとの共著『マニュファクチャリング・コンセント』(1988年)では自由民主主義社会における思想統制のメカニズムを分析した。またベトナム反戦運動では中心的な役割を担い、それ以降も各地の独立メディアと協力して様々な草の根運動に協力し続けてきた。主に自国アメリカの国内外での強権主義に対して、アナーキズム思想と大量の歴史的資料に基づいて重厚な批判を展開している。存命中の学者としては世界で最も多く引用されている。ウェブサイト:https://chomsky.info/
ロバート・ポーリン(ロバート ポーリン robaato poorin)
ロバート・ポーリン(著) 1950年生。経済学者。マサチューセッツ大学アマースト校経済学特別教授。オバマ政権のエネルギー省で2009年アメリカ復興・再投資法のグリーン投資分野の政策顧問を務め、公共投資としては世界史上最大規模となる約900億ドルという金額を運用し、世界最大規模の風力発電基地や最先端の太陽光発電所を含む10万件以上の事業に資金提供を行った。また国際労働機関(ILO)や国連工業開発機関(UNIDO)を含む多くの諸団体の顧問も歴任した。ウェブサイト:https://www.umass.edu/economics/pollin
Fridays For Future Japan(フライデーズ フォー フューチャー ジャパン furaideezu foo fyuuchaa japan)
Fridays For Future Japan(まえがき) 気候危機の公正な解決を目指す国際運動「未来のための金曜日」の日本勢。2018年8月にグレタ・トゥーンベリを筆頭に若い活動家たちが運動を立ち上げ、2019年2月には日本でも発足した。2019年9月の世界気候ストライキでは600万人から700万人ほどの人々が世界各地で行動を起こした。気候正義をキーワードに政策提言やグローバルアクションを行いつつ、国内外の労働者や少数派と連帯して活動を続けている。ウェブサイト:https://fridaysforfuture.jp/
クロニス・J・ポリクロニュー(クロニス ジェイ ポリクロニュー kuronisu jei porikuronyuu)
クロニス・J・ポリクロニュー(聞き手) 1957年生。政治経済学者、ジャーナリスト、著作家。グローバリゼーション、気候変動、環境経済学、新自由主義批判、そして欧米の政治経済の動向などのテーマについて1000本以上の記事と多くの著作を執筆し、欧米の大学や研究機関で教鞭をとってきた。
早川健治(ハヤカワ ケンジ hayakawa kenji)
早川健治(訳) 1989年生。翻訳家、著作家。著書に『Echo and Gróa: Philosophical Dialogues』(Dialectical Books)、英訳書に多和田葉子著『Opium for Ovid』(Stereoeditions)、邦訳書にヤニス・バルファキス著『世界牛魔人―グローバル・ミノタウロス』(那須里山舎)、アンドリュー・ヤン著『普通の人々の戦い』(那須里山舎)などがある。ウェブサイト:https://kenjihayakawa.wordpress.com/
タイトルヨミ
カナ:キコウキキトグローバルグリーンニューディール
ローマ字:kikoukikitoguroobaruguriinnyuudiiru

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