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定価:3,740円(3,400円+税)
判型:四六
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内容紹介
日本が失ってしまったもの
高度経済成長がもたらした社会変容によって、日本人の生活と価値観は大きく変わった。
日本人が、それまで守り、また多大な恩恵を受けてきた「民俗」は、衰退・消滅を余儀なくされることになる。
最後の木地師が送った人生、電気がもたらした感動と変化、戦争にまつわる悲しい民俗、山の民俗の象徴ともいえるイロリの消滅など、人びとの記憶に眠るそれらの事象を、褪色と忘却からすくいだし、記録として甦らせる。
高度経済成長期の末期から現在に至るまで、半世紀近く日本をあるき続けた民俗学者が聞き取った、失われた民俗の記憶。
高度経済成長がもたらした社会変容によって、日本人の生活と価値観は大きく変わった。
日本人が、それまで守り、また多大な恩恵を受けてきた「民俗」は、衰退・消滅を余儀なくされることになる。
最後の木地師が送った人生、電気がもたらした感動と変化、戦争にまつわる悲しい民俗、山の民俗の象徴ともいえるイロリの消滅など、人びとの記憶に眠るそれらの事象を、褪色と忘却からすくいだし、記録として甦らせる。
高度経済成長期の末期から現在に至るまで、半世紀近く日本をあるき続けた民俗学者が聞き取った、失われた民俗の記憶。
目次
序章 ムラびとの語りを紡ぐ
Ⅰ 消えゆく民俗の記憶
第一章 木地師の終焉と膳椀の行方
第二章 電灯の点った日
第三章 山のムラ・生業複合の変容
第四章 戦争と連動した民俗
Ⅱ イロリとその民俗の消滅
第五章 イロリのあらまし
第六章 イロリの垂直性
第七章 イロリと信仰
第八章 イロリもろもろ
第九章 イロリ消滅からの思索
追い書き
Ⅰ 消えゆく民俗の記憶
第一章 木地師の終焉と膳椀の行方
第二章 電灯の点った日
第三章 山のムラ・生業複合の変容
第四章 戦争と連動した民俗
Ⅱ イロリとその民俗の消滅
第五章 イロリのあらまし
第六章 イロリの垂直性
第七章 イロリと信仰
第八章 イロリもろもろ
第九章 イロリ消滅からの思索
追い書き
著者略歴
野本寛一(ノモトカンイチ nomotokanichi)
1937年 静岡県に生まれる
1959年 國學院大學文学部卒業
1988年 文学博士(筑波大学)
2015年 文化功労者
2017年 瑞宝重光章
専攻:日本民俗学
現在:近畿大学名誉教授
著書:
『焼畑民俗文化論』『稲作民俗文化論』(以上、雄山閣)、『生態民俗学序説』『海岸環境民俗論』『庶民列伝』(以上、白水社)、『熊野山海民俗考』『言霊の民俗』(以上、人文書院)、『山地母源論1・日向山峡のムラから』『山地母源論2・マスの溯上を追って』『「個人誌」と民俗学』『牛馬民俗誌』『民俗誌・海山の間』(以上、「野本寛一著作集Ⅰ~Ⅴ」、岩田書院)、『栃と餅』『地霊の復権』(以上、岩波書店)、『大井川──その風土と文化』『自然と共に生きる作法』(以上、静岡新聞社)、『自然災害と民俗』(森話社)、『季節の民俗誌』(玉川大学出版部)、『民俗誌・女の一生』(文春新書)、『神と自然の景観論──信仰環境を読む』『生態と民俗──人と動植物の相渉譜』(以上、講談社学術文庫)ほか
タイトルヨミ
カナ:キンダイノキオク
ローマ字:kindainokioku
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