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2018年7月25日発売

みずき書林

マーシャル、父の戦場

ある日本兵の日記をめぐる歴史実践
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内容紹介
楽シイ時モ 苦シイ時モ
オ前達ハ 互ヒニ 信ジ合 嬉シイ事 分チ合ヒ――
1945年、南洋のマーシャル諸島で多くの日本兵が餓死した。
そのなかのひとり、佐藤冨五郎が死ぬ直前まで綴った日記と遺書は、戦友の手を経て息子のもとへ渡り、73年の時を超えて解読されることになる。
そこには、住み慣れない島での戦地生活、補給路が絶たれるなかでの懸命の自給自足、そして祖国で待つ家族への思いが描かれ、混乱と葛藤のなか、自身も死へと向かう約2年間が精緻に記されていた。
〈70年以上前に・南洋で・餓死した〉日本人といまをつなぐ、〈想像力〉の歴史社会学。

大林宣彦監督インタビュー収録!!
「読むというより体験してほしい。できるだけ想像力を働かせて」
目次
口絵
はじめに 大川史織
巻頭特別寄稿  名もなき人びとへの想像力 大林宣彦

第1章 冨五郎をめぐる歴史
 近代日本と南洋群島 波多野澄雄

第2章 南洋と日本をつなぐ―日記解読のはじまり
 父の日記と父の島 佐藤勉
 偶然の出逢いが日記をつなぐ 仁平義明

第3章 冨五郎日記に導かれて
 わたしの〈タリナイ〉 大川史織

第4章 ドキュメンタリー映画『タリナイ』誕生
 あなたに関係のある島 藤岡みなみ
 ゴジラ少年の南洋へのまなざし 水本博之

第5章 兵士としての冨五郎の心理
 従軍日記・遺書に見る日本兵の死生観 一ノ瀬俊也

第6章 冨五郎日記を体験する
 佐藤冨五郎、39年の生涯 大川史織
 日記全文翻刻
 年表
 地図
 戦友リスト
 戦没状況比較集計

第7章 古代史と現代史をつなぐ――日記解読のおわり
 「佐藤冨五郎日記」を映し出す 三上喜孝

第8章 マーシャルをめぐる世界と私
 誰が海を閉じたのか? グレゴリー・ドボルザーク
 マーシャル諸島と核、環境 竹峰誠一郎
 マーシャルへの片思い 末松洋介
 マーシャルへの手紙 森山史子
 マーシャル追想──米国大使との銀輪談議 安細和彦

第9章 歴史をつないでいく意志
 日本と南洋 寺尾紗穂
 映画的歴史実践 三上喜孝

あとがき 大川史織
著者略歴
大川 史織(オオカワ シオリ)
1988年生まれ。神奈川県出身。高校生の春休み、マーシャル諸島で聴いた歌に心奪われる。2011年慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、3年間首都マジュロで暮らす。ドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018)初監督。国立公文書館アジア歴史資料センター調査員(非常勤職員)。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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