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12月12日発売予定

ヘウレーカ

キネマ/新聞/カフェー

大部屋俳優・斎藤雷太郎と『土曜日』の時代

中村勝/著
井上史/編集

本体価格:2,500円+税

判型:四六

※トランスンビュー扱い

openbd

日次:
101位
週次:
329位
月次:
845位

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内容紹介
日本が戦争へと突き進もうとする1930年代半ば、京都で『土曜日』という週刊新聞が刊行された。1年4カ月という短い刊行期間にもかかわらず、『土曜日』は民衆への志向を持ち、人間への信頼を語りつづけた新聞として、戦後、研究者らから「日本における反ファシズム文化運動の記念碑的な出版物」と賞賛された。
その編集・発行名義人である斎藤雷太郎は、小学校を4年で中退し、職人をへて映画界へ転出したものの、役者としては無名の大部屋俳優で終わった人物である。そんな彼がなぜあの「暗い時代」に身の危険を冒してまで自ら新聞を発行しようとしたのか。知識人が書く新聞ではなく「読者の書く新聞」を目指したのはなぜか。

最後まで「貧乏人に対する裏切りができなかった」斎藤雷太郎という人物への聞き書きを通して、『土曜日』とその時代を描き出す京都新聞長期連載の書籍化。
目次
目次

“反新聞記者”中村勝──序にかえて  永澄憲史

第1章 週刊新聞が京に
1 反ファシズム運動の記念碑 週刊新聞が京に/2 わが〝出世〟のあと/3 ウデに自信あった……/4 阪妻プロから松竹へ/5 トーキーの幕あけ/6 ズボラ組の有力者/7 昼食は京大の食堂/8 撮影所に自炊の煙/9 先生、アップを頂戴/10 フィルム工場の職工/11 ズボラ組の大見栄/12 一緒にはい上がる/13 モデルは『セルパン』/14 府庁新聞係のおどし/15 力づけてくれた人/16 夢見る思いの第一号/17 伊丹万作らも寄稿/18 お古の写真凸版使う/19 「有保証」新聞へ突進/20 ついに道が開けた/21 「善意の人々」の存在/22 休刊も赤字もなく/23 志育てた少年時代

第2章 職人から役者へ
24 読者の書く新聞/25 庶民の発想から/26 転々の少年時代/27 初めて見た映画/28 十三歳で奉公に/29 丁稚をやめ職人に/30 転機のきっかけに/31 すでに月給70円も/32 明治座で芝居見物/33 花井お梅事件の事/34 満20歳の記念写真/35 通行人役で舞台へ/36 開ける未来信じて/37 伊井一座で働く/38 決断直後に大震災/39 伊井一座を離れて

第3章 映画界の片隅で
40 にわか小屋の芝居/41 「乃木劇」の一座に/42 映画に初めて出演/43 野心家たちの策謀/44 「籠の鳥」大当たり/45 荒れる帝キネ旋風/46 マキノ映画の人気/47 一ファンの手記から/48 会社、俳優の動向/49 牧野省三の離脱/50 等持院スタジオ継続/51 現代映画専門プロ/52 立石が「東邦」創立/53 帝キネの分裂後/54 牧野省三の独立/55  俳優など続々入社/56 ドル箱スター乱舞/57 演劇の「近代座」へ/58 待遇は素人と同じ/59 初めての海外ロケ/60 再び東亜キネマに/61 久米正雄の探訪記/62 京洛スタヂオ荒し/63 小沢監督が独立へ/64 小沢映画聯盟のこと/65 聯盟、1年も続かず/66 芝居小屋で寝泊まり/67 阪妻プロへ入る/68 初めての月給50円/69 阪妻プロを離れる

第4章 読者の書く新聞
70 「土曜日」を語る/71 役者の夢果たせず/72 鉄路に咲いた花/73 熱意が性格を決定/74 新聞発行への姿勢/75 名前出せぬ執筆者/76 「世界文化」の面々/77 能勢氏を中心に/78 わかりやすく書く/79 検閲に細心の注意/80 当初は部数伸びず/81 読めば、ついてくる/82 増え続ける喫茶店/83 家庭にない雰囲気/84 学生のたまり鎰屋/85 三高生に人気の店/86 浮かぶ喫茶店地図/87 「フランソア」開店/88 兵隊も「土曜日」読む/89 迫り来る弾圧の手/90 特高のデッチ上げ/91 自転車で配達、集金/92 ずらり飲食店広告/93 戦時体制と喫茶店/94 釈放はされたが……

第5章 夢の後始末
95 吉本興業で一年間/96 徴用のまま終戦へ/97 商売への第一歩/98 37年目の会計報告/99 貧乏人を裏切らず

解題・その男、貧乏人を裏切らず  井上 史

「土曜日」の発行者  鶴見俊輔

父・雷太郎のこと  齋藤嘉夫

口伝のあとさき──あとがきにかえて  西川祐子
著者略歴
中村 勝(ナカムラ マサル nakamura masaru)
1940年、山口県周防大島生まれ。同志社大学経済学部卒業後、63年に京都新聞入社。主に文化部畑を歩み、94年に編集委員に。「枯れぬ雑草 斎藤雷太郎と『土曜日』」、「京都いきあたりばったり 甲斐扶佐義・写真館」などの長期連載を手掛けた。著書に『京都みちくさの景色』(京都新聞社)、『ほんやら洞と歩く 京都いきあたりばったり』(淡交社)など。2019年1月10日、78歳で死去。
井上 史(イノウエ フミ inoue fumi)
1957年、京都市生まれ。同志社大学文学部文学学科卒。新聞社、編集プロダクション勤務の後、生協運動史編纂などに従事。共編著『与謝野晶子を学ぶ人のために』(世界思想社、1995年)、『大学の協同を紡ぐ 京都の大学生協』(コープ出版、2012年)、『能勢克男における“協同”』(同志社大学人文科学研究所研究叢書43、2012年)など。
タイトルヨミ
カナ:キネマ シンブン カフェー
ローマ字:kinema shinbun kafee

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