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定価:2,860円(2,600円+税)
判型:A5
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内容紹介
思想としての本格指向と、
資質としての変格嗜好に引き裂かれる部分を持ちながらも、
双方を排斥しあうことなく交錯し蝕知させる作品群。
乱歩が覗く景色は、何かを明らかにするよりも
新たな迷宮や闇を増やし、
世界を甘美な恐怖の坩堝に突き落とす。
資質としての変格嗜好に引き裂かれる部分を持ちながらも、
双方を排斥しあうことなく交錯し蝕知させる作品群。
乱歩が覗く景色は、何かを明らかにするよりも
新たな迷宮や闇を増やし、
世界を甘美な恐怖の坩堝に突き落とす。
目次
赤い部屋
夢遊病者の死
白昼夢
百面相役者
毒草
火星の運河
人でなしの恋
木馬は廻る
押絵と旅する男
指
浅草趣味
映画の恐怖
墓場の恐怖
ある恐怖
群衆の中のロビンソン・クルーソー
人形
郷愁としてのグロテスク
レンズ嗜好症
解説 嫌悪が描き出す甘美な世界 長山靖生
夢遊病者の死
白昼夢
百面相役者
毒草
火星の運河
人でなしの恋
木馬は廻る
押絵と旅する男
指
浅草趣味
映画の恐怖
墓場の恐怖
ある恐怖
群衆の中のロビンソン・クルーソー
人形
郷愁としてのグロテスク
レンズ嗜好症
解説 嫌悪が描き出す甘美な世界 長山靖生
著者略歴
江戸川 乱歩(エドガワ ランポ edogawa ranpo)
1894(明治27年)〜1965(昭和40年)、小説家。
1923年、『新青年』に掲載された『二銭銅貨』でデビュー。
1925年に『新青年』に6ヶ月連続短編掲載したうち2作目の『心理試験』が好評を得、初期作品は日本人による創作の探偵小説の礎を築いた。また同時期に『赤い部屋』『人間椅子』『鏡地獄』なども発表、幻想怪奇小説も人気を博した。
1927年に休筆したのち、『陰獣』を発表。横溝正史に「前代未聞のトリックを用いた探偵小説」と評価される。
1931年、『江戸川乱歩全集』全13巻が平凡社より刊行開始。
1936年、少年向け推理小説シリーズの第1話「怪人二十面相」を雑誌『少年倶楽部』に連載。太平洋戦争により一時執筆を休止したが、戦後再開し、子どもたちから絶大な支持を受けた。
長山 靖生(ナガヤマ ヤスオ nagayama yasuo)
評論家。1962年、茨城県生まれ。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。文芸評論から思想史、若者論、家族論など幅広く執筆。1996年『偽史冒険世界 カルト本の百年 ちくま文庫』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、2010年『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』(河出書房新社)で日本SF大賞、星雲賞を受賞。2019年『日本SF精神史【完全版】』で日本推理作家協会賞受賞。2020年『モダニズム・ミステリの時代』で第20回本格ミステリ大賞【評論・研究部門】受賞。他の著書等に『鴎外のオカルト、漱石の科学』(新潮社)、『「吾輩は猫である」の謎』(文藝春秋)、『文豪と酒 酒をめぐる珠玉の作品集』(中央公論新社)、『文豪と東京 明治・大正・昭和の帝都を映す作品集中公文庫』(中央公論新社)のほか、編集に携わる形で、『女神:太宰治 アイロニー傑作集』『魔術師:谷崎潤一郎 妖美幻想傑作集』(以上、小鳥遊書房)、『羽ばたき 堀辰雄初期ファンタジー傑作集』、『詩人小説精華集』、『魔術 芥川龍之介 幻想ミステリ傑作集』など(以上、彩流社)を刊行している。
タイトルヨミ
カナ:ハクチュウム エドガワランポ ヨウイゲンソウケッサクシュウ
ローマ字:hakuchuumu edogawaranpo youigensoukessakushuu
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