近刊検索 デルタ

2021年2月26日発売

小鳥遊書房

出版社名ヨミ:タカナシショボウ

白昼夢:江戸川乱歩 妖異幻想傑作集

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内容紹介
思想としての本格指向と、
資質としての変格嗜好に引き裂かれる部分を持ちながらも、
双方を排斥しあうことなく交錯し蝕知させる作品群。

乱歩が覗く景色は、何かを明らかにするよりも
新たな迷宮や闇を増やし、
世界を甘美な恐怖の坩堝に突き落とす。
目次
赤い部屋
夢遊病者の死
白昼夢
百面相役者
毒草
火星の運河
人でなしの恋
木馬は廻る
押絵と旅する男

浅草趣味
映画の恐怖
墓場の恐怖
ある恐怖
群衆の中のロビンソン・クルーソー
人形
郷愁としてのグロテスク
レンズ嗜好症
解説 嫌悪が描き出す甘美な世界 長山靖生
著者略歴
江戸川 乱歩(エドガワ ランポ edogawa ranpo)
1894(明治27年)〜1965(昭和40年)、小説家。 1923年、『新青年』に掲載された『二銭銅貨』でデビュー。 1925年に『新青年』に6ヶ月連続短編掲載したうち2作目の『心理試験』が好評を得、初期作品は日本人による創作の探偵小説の礎を築いた。また同時期に『赤い部屋』『人間椅子』『鏡地獄』なども発表、幻想怪奇小説も人気を博した。 1927年に休筆したのち、『陰獣』を発表。横溝正史に「前代未聞のトリックを用いた探偵小説」と評価される。 1931年、『江戸川乱歩全集』全13巻が平凡社より刊行開始。 1936年、少年向け推理小説シリーズの第1話「怪人二十面相」を雑誌『少年倶楽部』に連載。太平洋戦争により一時執筆を休止したが、戦後再開し、子どもたちから絶大な支持を受けた。
長山 靖生(ナガヤマ ヤスオ nagayama yasuo)
評論家。1962年、茨城県生まれ。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。文芸評論から思想史、若者論、家族論など幅広く執筆。1996年『偽史冒険世界 カルト本の百年  ちくま文庫』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、2010年『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』(河出書房新社)で日本SF大賞、星雲賞を受賞。2019年『日本SF精神史【完全版】』で日本推理作家協会賞受賞。2020年『モダニズム・ミステリの時代』で第20回本格ミステリ大賞【評論・研究部門】受賞。他の著書等に『鴎外のオカルト、漱石の科学』(新潮社)、『「吾輩は猫である」の謎』(文藝春秋)、『文豪と酒  酒をめぐる珠玉の作品集』(中央公論新社)、『文豪と東京 明治・大正・昭和の帝都を映す作品集中公文庫』(中央公論新社)のほか、編集に携わる形で、『女神:太宰治 アイロニー傑作集』『魔術師:谷崎潤一郎 妖美幻想傑作集』(以上、小鳥遊書房)、『羽ばたき 堀辰雄初期ファンタジー傑作集』、『詩人小説精華集』、『魔術 芥川龍之介 幻想ミステリ傑作集』など(以上、彩流社)を刊行している。
タイトルヨミ
カナ:ハクチュウム エドガワランポ ヨウイゲンソウケッサクシュウ
ローマ字:hakuchuumu edogawaranpo youigensoukessakushuu

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