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2021年4月15日発売

小鳥遊書房

出版社名ヨミ:タカナシショボウ

イギリスの競馬サークル

人類学者の人間観察
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内容紹介
競馬ファンから、馬主、騎手、調教師、馬たち、 そして競馬の世界を成立させる仕来り、エチケット、言葉まで……。 独特な「ムラ/部族社会」である競馬の世界を 人類学者が鋭い洞察力で活写した。
フィールドワークで実感! イギリス文化誌
目次
トランスアクション版への前書き(ライオネル・タイガー)

◉はじめに——競馬ファンはどこに

第1部 競馬サークル 

◉第1章 競馬ファン
熱心なファン/軽いファン/中毒症のファン/馬好きファン/オタクのファン/社交目的ファン/ビジネス・スーツ組/カップル/ファミリー連れ/グループ来場者/派手な一族/社交目的来場者の割合/非日常の世界(Alternative Reality)/村のゴシップ

◉第2章 戦士
本物のエリート/チーム・スピリットの問題/フランキー・ディットーリ効果

◉第3章 呪術師
奇跡の仕事人/仮面の裏/呪術師は情報交換しない

◉第4章 書記役
ひじょうに寛容な報道/報道集団/狂った報道

◉第5章 長老、族長
真の儀礼的な敬意/礼儀正しさの効果

◉第6章 罪食い人(シン・イーター)
オバちゃんたち/混沌のなかの秩序/プラスティックの苦難を回避する

◉第7章 馬主
あいまいな立場/馬主の法則/トーテム的な生き物

◉第8章 部族

◉第9章 アイルランド問題
馬はズバリ馬/鼻を利かせる/新しい伝統

第2部 仕来り、エチケット、言葉 

◉第10章 仕来り
巡り巡る仕来り/出走表の仕来り/会話の仕来り/祝いの遣り取り/事後の仕来り/キャットウォークの仕来り/ゴシップの仕来り/仕事仲間内の会話/企業接待の仕来り/企業接待の祝勝法/スーツ組の巡り歩き/出走表を判読する仕来り/スポンサーのイベント/祖先顕彰のイベント/調教師の仕来り

◉第11章 エチケット
放埓と規範/謙虚の法則/集団的健忘症の法則/騎士道の法則/馬券のエチケット/馬主、調教師の礼儀/レース後の流儀/スーツ組の流儀/仕事の話はタブー/競馬人のもてなし/食事の流儀/ポトラッチ/合法的逸脱/新たな共食/実験

◉第12章 言葉
競馬場の言葉遣い/騎手の話法/メディアの話法/役員の語法

◉おわりに——サークルの人間になる

訳者端書
索引
著者略歴
ケイト・フォックス(ケイト フォックス keito fokkusu)
英国の社会人類学者。社会問題リサーチセンター(Social Issues Research Centre)共同ディレクター。社会的な問題行動の調査をもとに社会にさまざまな発信をおこなっている。著書:Watching the English : The Hidden Rules of English Behaviour, (London: Hodder & Stoughton, 2004)邦訳『イングリッシュネス』、『さらに不思議なイングリッシュネス』共に北條文緒・香田由紀子訳、みすず書房。Pub Watching with Desmond Morris, (Gloucestershire: Alan Sutton Publishing Limited, 1993)邦訳『イギリスPubウォッチング』林望訳、平凡社。
山本 雅男(ヤマモト マサオ yamamoto masao)
1950年生。英国文化研究家。翻訳家。静岡県立大学国際関係学部、日本大学芸術学部を経て、現在、国際ファッション専門職大学教授。日英協会、ウマ科学会各会員。日本中央競馬会委員会委員、(公財)ジャパンスタッドブックインターナショナル評議員。著書:『記号としてのイギリス』(共著、南雲堂)、『ヨーロッパ「近代」の終焉』(講談社)、『ダービー卿のイギリス』(PHP研究所、JRA馬事文化賞受賞)、『競馬の文化誌』(松柏社)、『近代文化の終焉』、『英国文化と近代競馬』(以上、彩流社)、『誘惑するイギリス』(共著、大修館書店)、『イギリス文化事典』(共著、丸善出版)など。訳書:『同性愛の社会史』(共訳、彩流社)、『倫敦路地裏犯科帳』(東洋書林)、『英国競馬事典』(競馬国際交流協会)、『エルトゥールル号の海難』(共訳)『チビ犬ポンペイの冒険』(共訳、以上、彩流社)など。
タイトルヨミ
カナ:イギリスノケイバサークル
ローマ字:igirisunokeibasaakuru

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