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2022年7月15日発売

花鳥社

出版社名ヨミ:カチョウシャ

よみがえる与謝野晶子の源氏物語

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内容紹介
〈近代初の現代語訳〉誕生の裏側

『新訳源氏物語』と『新新訳源氏物語』——晶子の生涯を貫いた「源氏」に賭ける情熱の軌跡!
翻訳はどのようにして完成したのか。新資料の数々をもとに訳業の具体像を明らかにする。

没後80年記念出版
目次
はじめに

序章 晶子の『源氏物語』翻訳をめぐる旅の始まり
 1 荻窪の旧居跡に立って
 2 新たな翻訳文学として登場した『新訳源氏物語』

第一章 幻の『源氏物語講義』の復原
 1 幻の晶子の「源氏の本」
 2 小林天眠と天佑社構想
 3 寛の天眠への助言とみずからの感懐
 4 天眠の晶子への原稿依頼
 5 幻の『源氏物語講義』依頼の内実
 6『源氏物語講義』はいかに書き進められたか
 7 天佑社の旗あげに間に合わなかった原稿
 8 天佑社の営業方針との軋轢
 9 経済恐慌と天佑社の閉鎖
 10 幻となった『源氏物語講義』
 11『源氏物語講義』の原稿一枚が残った事情
 12 幻の『源氏物語講義』の原稿一枚
 13 幻の『源氏物語講義』の解読とその価値
 14『新訳源氏物語』と『新新訳源氏物語』の「薄雲」巻の一節
 15 幻の『源氏物語講義』の記録後記

第二章 晶子の〈源氏力〉をつちかったもの
 1 テキストが読者を育てること
 2a『源氏物語』体験 円地文子の場合
 2b『源氏物語』体験 樋口一葉の場合
 3 晶子の『源氏物語』体験
   〔コラム〕兄鳳秀太郎のこと
 4『源氏物語』耽溺が生んだ晶子の歌
 5 晶子を鍛えた『源氏』体験の場
 6『伊勢物語』輪読
 7『源氏物語』会読
 8『源氏』を講ずるひとに─閨秀文学会のこと
 9 晶子の講義風景をさぐる─「手の上の氷」のこと
 10 寛と晶子の苦境─『明星』の終焉へ
 11 窮状の資となる『源氏物語』講義 与謝野氏毎週講演のこと
 12 晶子が親しんだテキストはなにか
   〔コラム〕『(絵入)源氏物語』大本・横本・小本のこと
 13 鞍馬寺所蔵の晶子旧蔵『源氏物語』(絵入源氏物語)の現態
   〔コラム〕果報は寝て待て─鞍馬寺蔵『絵入源氏物語』(与謝野晶子旧截)現態由来
    果報の訪れ/冬柏亭炎上の危機/晶子旧蔵『絵入源氏物語』のこと/
    晶子の源氏体験の原点の書である可能性/余聞

第三章 読者の心を鷲摑みにした『新訳源氏物語』とパリ体験
 1『新訳源氏物語』の出現と普及
   〔コラム〕『新訳源氏物語』二つの系列で異なる本文
 2『新訳源氏物語』はこうして始まった
   〔コラム〕内田魯庵の進言と〈翻訳〉の意味するもの
 3『新訳源氏物語』はどう書き進められたか
   〔コラム〕百首屏風のこと
 4『新訳源氏物語』の執筆の推移
 5『新訳源氏物語』中巻と晶子の渡欧
   〔コラム〕古尾谷鐵太郎のこと
 6『新訳源氏物語』下巻の刊行
 7『新訳源氏物語』の縮訳量の量的な検討
 8『新訳』の量的拡大の謎
   〔コラム〕多忙であった日々
 9 梗概書の系譜と『新訳源氏物語』の位相
 10 晶子は『源氏物語』の和歌をどう歌いかえたか
 11 晶子の渡欧と『新訳源氏物語』
 12a 寛と晶子のパリ滞在の拠点
 12b モンマルトルの宿の人びと
 12c「巴里に於ける第一印象」と晶子の欧州体験
 13 ロダンとの邂逅そして再び『新訳源氏物語』へ

第四章 畢生の訳業『新新訳源氏物語』はどのように生まれ流布したか
 1『新新訳源氏物語』完成祝賀会の日
 2 池田亀鑑、晶子に会う。その翌日晶子倒れる
 3『新新訳源氏物語』は、いつどのような事情から書き始められたか
   〔コラム〕底流する内的動機の存在
 4『新新訳源氏物語』の危機
 5 非凡閣版『現代語訳源氏物語 中』の事情
   〔コラム〕非凡閣『現代語訳国文学全集』の出版企画
 6 縮訳だった晶子の非凡閣版『現代語訳源氏物語 中』
 7『現代語訳源氏物語 中』はどう評価できるか
 8 金尾種次郎との再会と『新新訳源氏物語』の再開
 9『新新訳源氏物語』の刊行
 10『新新訳源氏物語』の完成の日まで
 11 晶子の『新新訳源氏物語』自筆原稿の存在
   〔コラム〕晶子自筆原稿『新新訳源氏物語』デジタルデータへのアクセス方法
 12 晶子自筆「玉鬘」の一枚を解読する
 13 晶子自筆「花散里」の一枚を解読する
 14『新新訳源氏物語』の和歌の秘密
 15「玉鬘」巻の和歌省筆と依拠テキストとの関係
 16 晶子が朗読した「桐壺」巻冒頭のレコードとそのテキストの問題
 17『新新訳源氏物語』の和歌本文の問題
 18『新新訳源氏物語』は河内本を利用したか
   〔コラム〕河内本と河内本待望熱のこと
 19 謎の書き加えられていた『全訳源氏物語』「柏木」巻巻末
 20『新新訳源氏物語』の流布と本文
 21 晶子の『新新訳源氏物語』の個性と魅力はどのようなものか
     ─空穂・潤一郎・ウェイリー・晶子

終章 旅の終わりに

  年表/図版一覧/本書関連著作一覧/索引
著者略歴
神野藤 昭夫(カンノトウ アキオ kannotou akio)
1943年 東京都文京区生まれ 都立小石川高等学校 早稲田大学第一文学部 早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了 博士(文学) 跡見学園女子大学名誉教授 北京日本学研究センター、国文学研究資料館、放送大学の客員教授、早稲田大学、お茶の水女子大学、京都大学・聖心女子大学・駒澤大学・青山学院大学・日本大学・山東大学(中国)の各兼任講師を歴任。またNHKラジオ第二放送(古典講読)、NHK教育テレビ(古典への講師)などの講師をつとめた。 著書に『散逸した物語世界と物語史』(若草書房 第21回角川源義賞)、『知られざる王朝物語』の発見─物語山脈を眺望する』(笠間書院)、『中世王朝物語を学ぶ人のために』(世界思想社 共編著)、『新編伊勢物語』(おうふう 共編著)、『越境する雅楽文化』(書肆フローラ 共編著)、『中世王朝物語全集 八重葎・別本八重葎』(笠間書院)ほかがある。また『竹取物語』『伊勢物語』『更級日記』『堤中納言物語』『今昔物語集』の各講義CD(NHKサービスセンター・ソニーミュージックハウス)がある。
タイトルヨミ
カナ:ヨミガエルヨサノアキコノゲンジモノガタリ
ローマ字:yomigaeruyosanoakikonogenjimonogatari

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