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2023年3月15日発売

花乱社

出版社名ヨミ:カランシャ

やきものと渡り陶工

発掘陶片にみる九州古陶磁の技術交流
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内容紹介
陶工・高原五郎七の伝説、高取焼の謎──
陶工が“渡り”をくり返して修業を重ね、新たな技術を得て業を磨いていく。同時にその移動は各地に技術を伝え、「国焼」を生んだ。
時に領主の求めによって、または天災など不測の事態によって渡りを重ねた陶工たち。その痕跡を出土物や文献に追い、検証する。

●福岡県の技術職員として25年にわたり埋蔵文化財の発掘調査を担い、永満寺宅間窯跡、頓野内ヶ磯窯跡、犬鳴山窯跡など数々の史跡調査に従事した著者の論文集
目次
まえがき

第一章 高取焼創業の謎
 一 はじめに/二 朝鮮出兵と黒田父子
 三 やきもの創業の願い/四 おわりに

第二章 高取焼陶工・井土新九郎
 一 はじめに/二 肥後焼と井土新九郎
 三 新九郎が焼いていた窯は/四 考察
 五 おわりに

第三章 渡り陶工・高原五郎七
 一 はじめに/二 高原五郎七の渡り行動
 三 犬鳴谷の窯跡の発掘調査/四 考察
 五 おわりに

第四章 もう一人の渡り陶工・高原五郎七を追って
 一 はじめに/二 筑前の磁器・須恵焼とは
 三 須恵焼の陶工と渡り陶工/四 考察
 五 おわりに

第五章 陶工・高原五郎七と高原焼
 一 はじめに/二 高原五郎七の晩年
 三 高原焼の成立とその後/四 考察
 五 おわりに

第六章 シーボルト台風と陶工の渡り
 一 はじめに/二 シーボルト台風の動きと被害状況
 三 肥前有田の大火と生産地(窯場)/四 考察
 五 おわりに

第七章 東北陸奥国に渡っていった渡り陶工・宇吉の場合
 一 はじめに/二 渡りの要因としての有田の大火災
 三 考察/四 おわりに

初出一覧
あとがき
著者略歴
副島 邦弘(ソエジマ クニヒロ soejima kunihiro)
1946年長崎県生まれ。1969年、國學院大学文学部史学科(考古学専攻)卒業。同年、福岡県教育庁文化課調査係技師となり、九州歴史資料館、福岡県教育庁文化課、福岡県立美術館、福岡県立図書館等に勤務。2009年退職。1993年、千葉大学文学部(考古学)、2001~03年、活水女子大学文学部(博物館学)非常勤講師を勤める。日本考古学協会員・東洋陶磁学会会員・九州考古学会会員・福岡地方史研究会会員・古高取を伝える会会員・佐世保史談会員 他 【主な著作】 報告書:『古高取 内ヶ磯窯跡』(1979~1982)直方市教育委員会、『古高取 永満寺宅間窯跡』(1983)直方市教育委員会、犬鳴川治水ダム『犬鳴』Ⅰ・Ⅱ(1990~1991)福岡県教育委員会 論文:「北部九州における近世古窯跡の研究―筑前秋月藩窯について」(『人間・遺跡・遺物―わが考古学論集 1』麻生優編、文献出版、1983年)、「福岡県鞍手郡若宮町犬鳴所在犬鳴焼窯跡について」(『東アジアの考古と歴史』下、岡崎敬先生退官記念論文集、1987年)、「筑前高取焼を中心として」(『上代文化論集』乙益重隆先生古稀論文集、1990年)、「北部九州における近世古窯跡の研究―17世紀初頭期の陶磁器をめぐる背景」(『人間・遺跡・遺物―わが考古学論集 2』麻生優先生還暦記念論文集、発掘者談話会、1992年)、「北部九州における近世古窯跡の研究―筑前国鞍手郡山口村(現鞍手郡若宮町)浅ヶ谷窯跡について」(『九州歴史資料館研究論集』24、1999年)、「北部九州における近世古窯跡の研究―磁器への道(福岡県の場合)」(『九州歴史資料館研究論集』25、2000年)、「筑前国焼高取焼の様式変化について」(『九州歴史資料館研究論集』31、2006年)、「上野・高取」(『九州陶磁の編年』九州近世陶磁学会10周年記念、九州近世陶磁学会、2000年)他
タイトルヨミ
カナ:ヤキモノトワタリトウコウ
ローマ字:yakimonotowataritoukou

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