近刊検索 デルタ

2023年9月15日発売

ファームステッド

農業をデザインで伝える

食と地域の課題を解決する方法
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
「CI戦略が農業においても重要視される時代になった」
——中西元男(PAOSグループ代表)

「デザインで生産者と農業がより輝く。未来の日本にとって大事なことである」
——廣瀬俊朗(元ラグビー日本代表キャプテン)

「アフターコロナの社会で、生産者と消費者のつながりはより密接なものになっています。これからのブランドづくりの中心は、消費者が農業生産者など企業の商品やサービスを愛することができるかという以上に、その商品やサービスを提供する企業のビジョンに共感することができるか、という点に重きが置かれることになるでしょう」
――本書より

北海道と関東を拠点に、全国各地の農業、1次産業を活性化することを目標に掲げるデザイン・ブランディング会社ファームステッド。共同代表の長岡淳一と阿部岳の著作第3弾。

新型コロナウイルスの感染流行をはじめ、不安定な世界情勢、気候変動、少子高齢化などさまざまな問題が、近年、農と食と地域に関わる仕事に深刻な影響を及ぼしている。ブランド価値を高める取り組みを通じて、こうした危機をどう乗り越えてきたのか。北海道から沖縄・石垣島まで、10名の生産者や事業者を訪ねてインタビューを実施。現場の声を通じて食と地域の課題に向き合う人びとの挑戦を伝え、解決の道を探る。巻末に、日本における「CI戦略」の先駆者で、PAOSグループ代表の中西元男氏との特別対談も収録。
目次
はじめに

01 オーランドファーム(北海道・大樹町) 大石富一
農と食で人びとの健康を支える地域を知ってもらいたい
社名から「大石」がなくなり従業員の働く意欲が変わった
農業は社会課題を解決する底力になることを伝えたい

02 ELEZO(北海道・豊頃町) 佐々木章太
シンボルマークは心意気を込めた仕事の「誇り」の表れ
「正しさとは何か」「食とは何か」を考えてもらうために
十勝開拓発祥の地で新しい食文化の再創造をおこなう

03 中屋敷ファーム(岩手県・雫石町) 中屋敷敏晃
新しいやり方で農場をつくるのにデザインへの投資が必要だった
ブランディングを通じて生まれる家族とのつながり、人とのつながり
「教育」と「危機に備える力」がこれからの農業には必要

04 クロサワファーム(茨城県・ひたちなか市) 黒澤武史「味はとても良いけれど、パッケージは変えたほうがいい」という意見から
デザインの一新によって見た目から商品を手に取ってもらえるように
品質と生産量と認知度で業界一を目指し、海外にも販路を広げたい

05 ケー・アイ・エス(東京都・文京区) 飯野顕之
積み重ねてきた実績をひも解いて根本からブランドづくりを
会社のことを「自分ごと」のように表現するスタッフが増えてきた
一般家庭向けの商品の開発を進め、オウンドメディアも制作

06 鎌倉紅谷(神奈川県・鎌倉市) 有井宏太郎、有井敦子
2回目のブランドリニューアルで一本筋の通ったデザインを
リスに鎌倉紅谷のパーソナリティを乗せて思いを伝える
「幸せ必需品」としてのお菓子の価値を世の中に届けたい

07 白馬農場(長野県・白馬村) 津滝俊幸、津滝明子
農業を守るという理念を次の世代に渡すためのブランディング
新しい社名によって、地域を越えて関心を惹きつけられるように
地域産の野菜のブランディングからお客さまとの信頼関係づくりへ

08 船方農場(山口県・山口市) 坂本賢一会社の方向性やのびしろを見つけることにデザインの意味がある
農場の思いとクリエイティビティを込めた商品が評価される喜び
ブランドを掲げることでものづくりに向き合い、世界に攻めていける

09 八重山ゲンキ乳業(沖縄県・石垣市) 新研次郎
牛乳のパッケージデザインを20年ぶりに改版し、「地元産」をPR
ブランディングを通じて企業の社会的責任をより深く考えるように
地域経済をいかに持続可能なものにするか追求していきたい
                                    
10 村松ホールディングス(北海道・帯広市) 村松一樹
サラリーマン社長ではなく、オーナーとして事業展開をおこなうためのMBO
十勝に根を下ろした企業を表すシンボルを掲げ、地域への貢献を
健康経営など先進的な取り組みに挑戦する原動力は、夏の甲子園での挫折経験

11 特別対談 中西元男(CI&ブランド戦略コンサルタント/ PAOS グループ代表)
経営面で有効に機能する戦略的なデザインを ─ 小岩井乳業の事例から
作家作品的なデザインから「DECOMAS(経営戦略としてのデザイン統合)」へ 
コーポレートブランドという企業の資産をつくるためには徹底的に調査する
デザインを通じて将来に向けた投資をする考えが経営者にあるか

あとがき
著者略歴
長岡 淳一(ナガオカ ジュンイチ nagaoka junichi)
クリエイティブディレクター、株式会社ファームステッド代表取締役。1976年、北海道帯広市生まれ。専修大学経済学部経済学科卒。大学卒業までスピードスケートの選手として活躍し、世界各国を遠征。現役引退後、地元へUターン。25歳で起業し、帯広市にてアパレル事業・飲食事業を展開。2013年、阿部岳とともに株式会社ファームステッドを設立。グッドデザイン賞受賞ほか受賞歴多数。共著に『農業をデザインで変える』(瀬戸内人)、『農と食と地域をデザインする』(新泉社)。
阿部 岳(アベ ガク abe gaku)
アートディレクター、株式会社ファームステッド代表取締役。1965年、北海道帯広市生まれ。武蔵野美術短期大学グラフィックデザイン学科卒。東京都内のデザイン事務所勤務の後、1996年に有限会社ガクデザインを設立。企業のCI計画、商品ブランドの構築やパッケージ・デザインなどを中心に活動する。2013年、長岡淳一とともに株式会社ファームステッドを設立。グッドデザイン賞受賞ほか受賞歴多数。共著に『農業をデザインで変える』(瀬戸内人)、『農と食と地域をデザインする』(新泉社)。
タイトルヨミ
カナ:ノウギョウヲデザインデツタエル
ローマ字:nougyouodezaindetsutaeru

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
ザ・殺人術
人の殺し方を本にしていいのか

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。