共和国 我が社の一冊 2016
- 燃えるキリン 黒田喜夫 詩文撰
- 黒田 喜夫
- 共和国
- 978-4-907986-25-4
出版社からのおすすめコメント
自社の本から1冊となると、どうしても選ぶことができません。どの本にもそれぞれに思い入れがあり、これまでもこの手の企画やお誘いはすべて断念してきました。が、あえて選ぶとすれば、「(ことし最初の)わが社の本」。何を隠そうこの本は、奥付の発行日が「2016年1月1日」なのです。
本書は、戦後史/詩上もっとも重要な詩人のひとりである黒田喜夫の、没後30余年にして初のアンソロジー。社会的底辺や「辺境」からこの日本を撃つというその視座は、3・11後の状況下でますます輝きを放っています。掲載資料の収集から編集まで、熱に浮かされたように一気に編みました。ぜひ手にとって、かれの作品から何かを感じてください。内容紹介
おかあさん革命は遠く去りました
革命は遠い沙漠の国だけです——「毒虫飼育」
ぼくは掟なんか欲しくない
燃えるキリンが欲しいだけ——「燃えるキリン」
何からおれの名を除くというのか
革命から? 生から?
おれはすでに名前で連帯しているのではない——「除名」
いや、それでもわれわれは、あくまでもじぶん自身の内なる飢えた子供のためにだけ書く。そして、そうすることで、私はいずこかの飢えた子供の存在も発見しようとするだろう。——「飢えた子供に詩は何ができるか」- http://www.ed-republica.com