水曜社 我が社の一冊 2017
- 映画は文学をあきらめない
- 宮脇 俊文
- 水曜社
- 978-4-88065-402-7
出版社からのおすすめコメント
小説を映画化する際、原作者の意図をどのように読み解き、そぎ落とし付け加えるのか。そして映画化の後、原作の読み解きかたはどう変わって行くのか。原作と翻案である映画の相関関係を考察し、作品世界の新たな魅力と見方が変わる一冊。篠田正浩、山田太一の最新インタビュー掲載。第2章「日の名残り」カズオ・イシグロ。内容紹介
ハリウッドがもしサリンジャーの短編を芸術的なものに仕上げていたら事態は違っていただろう。ただ単に原作からインスピレーションを得ただけの、安易なシナリオによる小説の映画化は原作者へのある種の冒涜であることは否定できない。そこには原作の精神(スピリット)が残されていなければならない。(本書イントロダクションより)
翻案(アダプテーション)とは何か。
それはひとつの物語からもう一つの物語を作り出すこと。そうしてできあがったものは独立した作品である。
それでは、小説を映画に翻案するというのはどういうことなのか……。
小説を映画化する際に、監督は原作者の意図をどのように読み解き、いかにそぎ落とし、また付け加えるのか。そして映画化の後、原作の読み解きかたはどう変わって行くのか。
本書は原作とその翻案である映画の相関関係を考察することにより、作品世界の新たな魅力と見方が変わる一冊。
篠田正浩、山田太一のインタビュー掲載。- http://suiyosha.hondana.jp/book/b251158.html
映画と本がなければまだ生きていけない 2019-2022