風声舎 我が社の一冊 2017
- 芸者衆に花束を。八王子花柳界、復活
- 浅原 須美
- 風声舎
- 978-4-909208-00-2
出版社からのおすすめコメント
昭和初期に7万人いた「芸者」は、平成29年には全国で680人程に激減。しかし、東京・八王子の花街は、全国で唯一「芸者が増えた」。全国花街を取材し花柳界に詳しい浅原須美さんが、八王子花街を10年かけて取材して書いた本。めぐみさんという存在。なぜ、八王子花柳界は、復活したか。「はじめてのお座敷遊び」案内付き。内容紹介
八王子花街と芸者衆の〝昔と今と未来〟がわかる初めての単行本。
現状維持さえ難しい現代の花柳界において、衰退の危機を乗り越えて復活を果たし、右肩上がりの躍進を続けている東京・多摩地区の八王子は全国的にも稀有な存在だ。
全国の花街取材歴20年、関連著書3冊を出し執筆・講演活動を続けている著者・浅原須美氏が近年もっとも注目してきたのが、多摩地区で唯一残る八王子花柳界である。
著者は10年に渡り、八王子に足を運び、花街復活のキーパーソンである芸者・めぐみさんと関わり続け、芸者衆や地元の人々と数々の経験を共に過ごし、インタビュー取材を行ってきた。
本書は、このような長年に渡る地道な取材活動の中で得られた独自の情報を元に、「八王子花柳界はなぜ復活できたのか」をテーマに、芸者衆の奮起、戦前の花街の様子、織物業との密接な関係、地元の応援、八王子という町の土地柄などの側面から書き下ろした初めてのドキュメントである。
取材先は、芸者衆、旦那衆、行政、経済界などさまざまな立場から花柳界と関わる人々、のべ約50名。現在の復活への軌跡に加え、すでに他界された古老の貴重な昔ばなし、若き芸者衆が語る未来への展望なども織り込んだ。
本文(1色136ページ)の前後に32ページのカラーページを設け地元のカメラマン・鈴木竜馬氏の撮り下ろし写真を中心に展開。前半(16ページ)では、八王子まつり、おわら風の舞、正月風景、お座敷など芸者衆のいる風景。後半(16ページ)では、お座敷遊び体験ルポ、料金や予約のしかた、花街マップ、イベントカレンダーなど実践編も充実。- http://www.fuuseisha.com