創風社出版 我が社の一冊 2018
- さなぎたち
- 大早直美/著
- 創風社出版
- 978-4-86037-262-0
出版社からのおすすめコメント
大切ななにかを託された少女、少女の秘密を見てしまった少年、父が父でなく母が母でなくなった子どもたち。危うさと燦めきの時を生きるかれらに優しい風が吹く。
内容紹介
大切ななにかを託された少女、少女の秘密を見てしまった少年、父が父でなく母が母でなくなった子どもたち--思春期の純色の時間、子どもたちの成長の瞬間を鮮やかに描く8編を収める。読後、さわやかさがひろがる一冊。
やがて訪れた眠りは心地よかった。眠りに落ちていきながら、響子は心につぶやいていた。「明日、私は不幸になる。ママと一緒に不幸になる」。ママと私の新しいページがめくられる。(「明日、わたしは」)
「母親って、ずっと母親でいるとは限らないんだぜ。知らない間に母親じゃなくなってたりするんだぜ」そして、ユキトを見ると言った。あの人、ほんとにおまえの母親?(「パタン…」)- http://www.soufusha.jp/