藤原書店 我が社の一冊 2018
- 詩集『日本風土記』『日本風土記 Ⅱ』金時鐘コレクション第2巻
- 金時鐘
- 藤原書店
- 978-4-86578-148-9
出版社からのおすすめコメント
「在日」を生きぬいてきた詩人であり思想家、金時鐘。その思索の全てを集成した待望の『金時鐘コレクション』全12巻発刊! 「戦前戦後の記憶はつとに遠のいて、戦前回帰の風潮すらうごめいている昨今です。私は数少なくなった植民地亜日本人の生き残りですので、日本の近現代史の陰にかくれている小さい陰の顔の一人でもあります。私のこの晴れやらない生の痕跡には歴史文献ではうかがえるはずもない、近代百年の個々人の心情の鬱積が込もっています。へだたりがちな朝鮮(総称としての“朝鮮”です)と日本の関係を知る、せめてもの手がかりの一つとなって戦後の平和な時代に成長している日本の若い読者たちに届いていってくれるよう」金時鐘内容紹介
待望のコレクション、いよいよ発刊!
その詩のすべてと、随筆や評論、講演、そして「金時鐘論」までを集成し、満を持して刊行される珠玉のコレクション!! 数年前に発見、復元された幻の第三詩集『日本風土記Ⅱ』が遂に公刊! 「詩を書くことは、自分の中に棲みついた日本語に報復すること」! [解説]宇野田尚哉・浅見洋子 [解題]浅見洋子
[推薦]鶴見俊輔・辻井喬・金石範・高銀・吉増剛造・四方田犬彦・鵜飼哲・佐伯一麦
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金時鐘コレクション(全12巻)
第1巻 日本における詩作の原点 詩集『地平線』ほか未刊詩篇、エッセイ
第2巻 幻の詩集、復元にむけて 詩集『日本風土記』『日本風土記Ⅱ』
第3巻 海鳴りのなかを 長篇詩集『新潟』ほか未刊詩篇
第4巻 「猪飼野」を生きるひとびと 『猪飼野詩集』ほか未刊詩篇、エッセイ
第5巻 日本から光州事件を見つめる 詩集『光州詩片』『季期陰象』ほかエッセイ
第6巻 新たな抒情をもとめて 『化石の夏』『失くした季節』ほか未刊詩篇、エッセイ
第7巻 在日二世にむけて 「さらされるものと、さらすものと」ほか 文集Ⅰ
第8巻 幼少年期の記憶から 「クレメンタインの歌」ほか 文集Ⅱ
第9巻 故郷への訪問と詩の未来 「五十年の時、月より遠く」ほか 文集Ⅲ
第10巻 真の連帯への問いかけ 「朝鮮人の人間としての復元」ほか 講演集Ⅰ
第11巻 歴史の証言者として 「記憶せよ、和合せよ」ほか 講演集Ⅱ
第12巻 人と作品 金時鐘論 在日の軌跡をたどる- http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=1573&cPath=171_299
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