水窓出版 我が社の一冊 2018
- ミッドワイフの家
- 三木卓/著
- 水窓出版
- 978-4-909758-00-2
出版社からのおすすめコメント
第68回芥川賞候補作、三木卓第一小説集の復刊です。登場人物達のままならぬ異性関係にもがく様子は、現代を生きる若い人達にもきっと通じるはずだと思い、今回『ミッドワイフの家』を復刊しました。特に、小谷野敦さんの推薦帯文に共感するところがある人は、きっと本作を面白いと感じるはずです。約45年前に刊行された短編集の復刊になりますが、2018年現代でも色褪せない、類を見ない傑作となっています。
内容紹介
「性愛の対象としても、結婚の対象としても認められていない若い男など、どんな意味があるだろう? 娘たちが<友人>としてわたしを扱うことは、お前はどこへでも行って勝手にしろ、ということ以外ではあり得なかった。」(「炎に追われて」より)
異性への畏怖、憧れ、情欲という切実な問題にぶつかる若者の姿を繊細に表現し、男女の機微を丁寧に描写することで、感受性豊かなイメージが喚起される。鋭敏な<性>の物語。
第68回芥川賞候補作、三木卓第一小説集の復刊です。(表題作他二編収録)- https://suisoubooks.com