アルファベータブックス 我が社の一冊 2019
- 沈黙する教室
- ディートリッヒ・ガルスカ/著 大川珠季/翻訳
- アルファベータブックス
- 978-4-86598-064-6
出版社からのおすすめコメント
今年2019年5月に全国ロードショーされた映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』(監督:ラース・クラウメ)の原作本です。
映画では描かれなかった、国を捨て、親元から離れて西側に亡命していった高校生たちのその後の人生も描かれております。なによりも感動する場面は、国家からの「反逆の首謀者を出せ」という厳しい追及に、誰一人としてクラスメイトを裏切らず、それぞれが自分の意志で、「今何をすべきか、本当に大切なものは何か」を考えて決断したこと。今の日本の若者たちにも読んでもらいたい一冊です。内容紹介
映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』原作! 2019年5月全国ロードショー!
監督:ラース・クラウメ『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』
5/17(金)全国ロードショー!!
配給:クロックワークス/アルバトロス・フィルム
東西冷戦下の東ドイツのある高校の一クラス全員が反革命分子と見なされ退学処分に! 行き場も、将来の進学も、未来をも見失った若者たちは、自由の国、西ドイツを目指して国境を越える……。
映画化されたノンフィクション作品の翻訳!!
1956年秋、東ドイツの小さな町シュトルコーの高校でその“事件”は起こった。「西側のラジオがハンガリー動乱の犠牲者にむけた黙祷を呼びかけてるぞ!」級友の言葉に応えたクラスの全員が授業中に5 分間の沈黙を敢行。ソ連支配下の社会主義国家・東ドイツにおいて、それは“国家への叛逆”と見なされる行為だった。彼らの連帯はのちに学校と両親を巻き込み、次の“叛逆行為”を引き起こす!
本書では、映画では描かれなかった、彼らの亡命後の西ドイツでの出来事から、40年後の同窓会での再会までが書かれています!- https://ab-books.hondana.jp/