海鳴社 我が社の一冊 2019
- ウンチ学博士のうんちく
- 長谷川政美
- 海鳴社
- 978-4-87525-346-4
出版社からのおすすめコメント
毎日毎日、気にしていて嫌われているウンチやオシッコ。じつはそれほど汚いものでもない。それを頼りに生きている動植物がいなければ、世界中が糞の山に! 江戸時代以降つい最近まで、日本は世界に誇る糞尿のリサイクルを成し遂げ、街を清潔に保っていた。世界のトイレ事情、糞尿の語源、糞尿の経済、腸内細菌と健康などなど、民俗学から分子生物学まで幅広く話題を掘り起こした読物。内容紹介
栄養やエネルギーの摂取と、大小便の排泄とは生命活動に欠かせない〝クルマの両輪〟です。日常、話題に取り上げられるのは前者だが、排泄の世界を論じないのは片手落ちだ。ただ前世紀まで、文学畑の人たちが積み上げてきた「糞尿譚」は辛うじて排泄の世界に明かりを灯し、排泄の世界への愛憎半ばする複雑な感情の交流を描き出し私たちにユーモアとペーソスの感覚の源泉となってきたのは事実だ。でも、理科系の視線が排泄の世界分け入った歴史は1世紀にも満たないといっていい。「糞尿の科学」としてのスカトロジーが市民権を得ようとしている今日、ようやくこの世界を総合的視点で見ることの重要性が認識されるようになった。進化生物学者として、新たな博物学の建設に情熱を燃やす筆者がこの分野に挑む理由も、この辺にある。- http://www.kaimeisha.com/