ななみ書房 我が社の一冊 2019

  • ところで軍国少女はどこへ行った
  • 本田和子/著
  • ななみ書房
  • 978-4-903355-83-2
  • 出版社からのおすすめコメント
    戦争がはじまったとき、少女は『戦時歌謡』に励まされ、お米や野菜を作ることは重要だと思っていたから、とにかく真面目に働いた。何しろ、この戦いは正しく、神州は不滅であると教え込まれていたから、それに、勇壮で覚えやすい戦時歌謡は、少女たちの心を揺さぶり、「正義のための聖なる戦い」を疑うこともなかったのである。 今,大人になった少女が「日本国史」と「戦時歌謡」を取り上げて「私」という一人の子どもの物語でありつつも、あの時代を生きた同世代の女たちにとっても共有される物語として書き下ろした。
  • 内容紹介
     戦争がはじまったとき,少女は小学校低学年だった。工場動員は免れた。その代わり、校庭に薩摩芋を植えたり、人手不足の農家に農作業の手伝いに行かされたりした。その頃歌われた『学徒動員の歌』、すなわち、「君は鍬取れ、我は鎚、戦う道に二つなし」という戦時歌謡さながらであった。こんな歌に励まされ、お米や野菜を作ることは重要だと思っていたから、とにかく真面目に働いた。何しろ、この戦いは正しく、神州は不滅であると教え込まれていたから、どんなに敗け戦が続いても、日本が敗けるなどとは考えもしなかったのである。  こうした「戦争観」の中で、少女たちは「少国民」となり、「軍国少女」へと成長した。こうした「日本観」は、「皇国史観」に基づく「日本国史」の授業で、しっかりと形成されていた。それに、勇壮で覚えやすい戦時歌謡は、少女たちの心を揺さぶり、「正義のための聖なる戦い」を疑うこともなかったのである。  今,大人になった少女が「日本国史」と「戦時歌謡」を取り上げて、自分自身を語ってみようと考えたのは、こうした所似に他ならない。そして、このことは、「私」という一人の子どもの物語でありつつも、あの時代を生きた同世代の女たちにとっても、共有される物語に他ならない。
  • http://773books.jp/
ところで軍国少女はどこへ行った
ひまのつめあわせ 入江家の本
チェ・ゲバラとキューバ革命
キネマ/新聞/カフェー
この世の景色
なんでもやってみようと生きてきたダウン症がある僕が伝えたいこと
クラフトビール フォア ザ ピープル
言の葉連想辞典
ぼくのマンガ道
わたしが素直になれるとき
マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界
伊予松山 裁判所ものがたり【明治編】
私は本屋が好きでした
[改訂版]ディテール・イン・タイポグラフィ
いちねんいちくみのレイちゃん
宗教社会学論集 第1巻 上
新訂 幕末下級武士の絵日記
スタートラインに続く日々
『荒地』の時代
大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝
新・音楽とキャリア
気功革命 秘伝奥義 集大成
ネット右派の歴史社会学
「人民日報」で学ぶ「論説体中国語」翻訳ドリル 初・中級
日本で生きるクルド人
かがやき
スペース・プラン:鳥取の前衛芸術家集団 1968 -1977
METAPHOR
もの想うこころ
ガラスの蜂
親子で楽しむ かんたんプラモデル
中華オタク用語辞典
いやな感じ
TRICK-トリック
japan 日本語版
TOEIC L&Rテストよくわかる総合対策と解き方
ウンチ学博士のうんちく
生きる冒険地図
沈黙する教室
みんなが輝くために1
しょぼい喫茶店の本
欧文組版 タイポグラフィの基礎とマナー〔増補改訂版〕
負債の網
歌って気づく!フレイルと認知症
ロヒンギャ難民100万人の衝撃
ミニコミ「英国音楽」とあのころの話 1986-1991
東西冷戦史(一) 二つに分断された世界
ちきゅうがわれた!
静かなる変革者たち
美の朝焼けを通って
検証「戦後民主主義」
こちら、発達障害の世界より―生きやすく生きることを求めて
寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか 渡辺一夫随筆集
はじめてのDELF A1 (CD付)
困難な子育て
徴用工裁判と日韓請求権協定