本の種出版 我が社の一冊 2019
- こちら、発達障害の世界より―生きやすく生きることを求めて
- 難波寿和/著
- 本の種出版
- 978-4-907582-20-3
出版社からのおすすめコメント
難波さんは、一言で表せば不思議な人です。発達障害(自閉スペクトラム症)、うつ病の当事者であるとともに、発達障害のある人を支える心理士:支援者でもあります。30歳のときに発達障害と診断されるまで、そして診断を受けてからも、島根県を拠点に専門職として仕事を続け、SNSを通じて率直なメッセージを発信しています。時に二次障害に苦しみ「本当に大丈夫なのか」と心配してしまうほど、自分のスペックの限界に挑むのをやめず、「当事者の生きやすさ」を第一に疾走し続ける難波さんの、1人の人間としての歩みと想いを、1冊の本に込めました。内容紹介
混沌としたミライを渡っていくための、本という名のチケット。新レーベル『ミライのパスポ』第1弾!
小さい頃から、言葉はへたくそで、乱暴で、怒りやすくて、泣きやすかった。分かっていても、自分の行動を止めることができなかった。ボクは現実から逃れるために、小学校卒業と同時に記憶を封じ込め、全てを忘れることにした。
そして大人になり、発達障害者を支援する心理士として働き始めていくうちに、何もかもがうまくいかなくなる。発達障害の診断を受け、うつ病の当事者ともなって休職したとき、ボクは、閉じた記憶のパンドラの箱を開いて、過去の自分と向き合うことを決めた――。
自閉スペクトラム症の当事者であり、子どもから大人までの療育とカウンセリングに携わる支援者。ふたつの立場をもつ1人の人間としての〈信念〉に基づき、時にシリアスに、時に軽妙に、「あり得ないことがあり得る」発達障害特有の世界を伝える、清冽な自叙伝。生きづらさを抱える全ての人が「生きやすく生きられる」ための道を描き出す。- http://www.honnotane.com/