ぶなのもり 我が社の一冊 2019
- 日本で生きるクルド人
- 鴇沢哲雄/著
- ぶなのもり
- 978-4-907873-06-6
出版社からのおすすめコメント
自国で迫害を受け、命からがら日本にやってきたクルド人。難民申請をするも、彼らは難民として認められず、不安定な法的立場の外国人として日本で暮らしています。
「人道的配慮を欠いている」としばしば指摘される日本の入国管理行政。働くことを禁止されお金を稼ぐことができない、保険に入れないので病院にも行きづらい、いったん捕まるといつ終わるかわからない施設での収容が待っている等、在日クルド人の実態を綴った本書。
同じ社会に生きている人間として、彼らを知ってもらいたく本書を刊行しました。在日クルド人の悲喜こもごも。世界との距離がますます近くなった今、われわれ日本人が目を背けてはいけない現実がそこにあります。内容紹介
祖国での迫害と差別、逃れてきた日本での過酷な扱いと軋轢、政治と入管行政の狭間で翻弄される在日クルド人の今を追う。
日本国内に約2,000人、川口市を中心に埼玉県南部には約1,500人が暮らすといわれるクルドの人々。彼らは国を持たない最大の民族である。家や町中、ときには入管収容施設の面会室で、彼らの声に耳を傾けて書かれた記事から浮かび上がる彼らのライフヒストリー、現在の暮らしと心境、そして取り巻く環境。
毎日新聞で長期にわたり連載され、好評を博した「故郷遥か 川口のクルド人」を元に、記事に載らなかった言葉や新たな取材内容も盛り込み、書籍化した。- http://bunanomori.jp/index.php