みずき書林 我が社の一冊 2019
- この世の景色
- 早坂暁/著
- みずき書林
- 978-4-909710-10-9
出版社からのおすすめコメント
『花へんろ』『夢千代日記』など数々の名作を生み出した、戦後を代表する名脚本家・早坂暁。
彼は同時に『ダウンタウン・ヒーローズ』『公園通りの猫たち』など小説とエッセイでも多くの仕事を遺しました。
常に低い目線から人びとを描き続けてきた早坂暁。彼が遺したエッセイから、名編を選りすぐりました。
病と死、友人たち、戦争と平和、故郷と母親。
生きていくうえで誰もが抱く思いに寄り添ってくれる、ユーモアとほのかな悲哀がにじむエッセイ集です。
生前の早坂さんにはとてもお世話になり、影響を受けました。彼の本を出すことは、小社の念願のひとつでもありました。
装丁は男鹿和雄氏。「はじめに」は桃井かおりさん。内容紹介
「私は昭和の子で もっぱら 昭和の涙、昭和の笑い、そしてそして、昭和の無念ばかりを歌ってきたような気がする」
超虚弱児で生まれた。戦争で死ぬと覚悟した。被爆直後の広島に入った。何度も何度も大病を患った。それでも、平気で生きてきた。
反骨をユーモアで包み、あたたかい眼差しと飄々とした足どりで歩き続けた早坂暁。
原爆で死んだ妹のこと、親友・渥美清のこと、遍路道と母親のこと。
破天荒で、自由で、優しかった男の、あたたかな想像力。
初単行本化の9編も加え、遺されたエッセイから名品を精選する。
〈暁さんの言葉が聞きたい、暁さんの話がもっと聞きたい、暁さんの台詞が言いたい!!
「この本があれば、ボクがいなくても 、ゼンゼン寂シ~クナ~イ!」
暁さんの声が聞こえてきます〉――桃井かおり- https://www.mizukishorin.com/