書肆水月 我が社の一冊 2021
- 後期近代の哲学❶ 後期近代の系譜学
- 原宏之/著
- 書肆水月
- 978-4-991140-20-4
出版社からのおすすめコメント
世界資本主義の夕暮れに極楽鳥は羽ばたくか?
今年6月に世を去った『バブル文化論』の原宏之が、「人新世」にいち早く着目し、後期近代を論じた作品。1830年代、流行と世界市場の開花とともに走り出した後期近代という「装置」。人新世を前に、智慧と道具の生きものであったはずのホモ・サピエンスはどのように立ち向かうべきなのか?特異な時代の諸問題と由来を、資本主義、デモクラシー、社会契約説といったキーワードを手がかりにわかりやすく概説しています。内容紹介
1830年代、パリ及びロンドンにおける後期近代の誕生。流行と世界市場開花の華々しさ、明治維新から21世紀の世界不況、デモクラシー崩壊、財政破綻、メディアの死まで。人新世を前に智慧と道具の生きものであったはずのホモ・サピエンスはどのように立ち向かうのか?立ち向かうべきであるのか?根源から問い直す。
古代ギリシアはアテナイのポリスから、19世紀のヨーロッパ、そして現代の日本へと時間軸を自由に行き来しながら、著者ならではの豊かで多彩な視点で概説した意欲作。- http://www.cultura-animi.com