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5月27日発売予定

法政大学出版局

出版社名ヨミ:ホウセイダイガクシュッパンキョク

解釈学入門

叢書・ウニベルシタス
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内容紹介
解釈学(Hermeneutik)とはどのような思考の方法なのか。日常のあらゆる事象の意味を理解し、言葉や記号を翻訳することそれ自体の意味や作用を吟味するこの学問的構えは、ギリシャ・ラテン以来の西洋哲学の伝統に根ざし、近代以降はシュライアーマッハー、ディルタイ、ハイデガー、ガダマー、リクールらのテキスト解釈の技法に結実してきた。そのエッセンスを初心者にも分かりやすく記述した格好の導入書。
目次
著者紹介

第Ⅰ章 概説 解釈学は何のために

第Ⅱ章 解釈学へのアプローチ

1 人間的なものの理解
2 出発点としての言語
3 精神科学と自然科学

第Ⅲ章 解釈学のパースペクティヴ

1 理 解
2 意味──意図されたもの
3 「内なる言葉」
4 解釈学の範例としての翻訳
5 解釈学的循環

第Ⅳ章 解釈学の立場

1 解釈学の歴史について
2 フリードリヒ・D・E・シュライアーマッハー
   ──文法的解釈および「心理学的」解釈
3 ヴィルヘルム・ディルタイ──生の表現の理解
4 ハンス=ゲオルク・ガダマー──作用史の観点
5 簡単な総括と継続する問い

第Ⅴ章 現在と他者の理解

1 テキストを解釈する
   ──たとえば、リテルの『慈しみの女神たち』
2 われわれは他なる文化を理解しているか

監訳者あとがき
原 注
文献一覧
著者略歴
ヘルムート・ダンナー(ダンナー ヘルムート dannaa herumuuto)
ヘルムート・ダンナー(Helmut Danner) 1941年ポーランドのタルノヴィッツに生まれる。ミュンヘン大学に入学、1970年に哲学で博士号取得。1983年に大学教授資格を得、同年『責任と教育学──意味に定位した教育学に関する人間学的倫理学的研究』を出版。客員教授としてカナダやアフリカの大学で教えた後、1986年以降は大学での教授活動を辞し、ハンス・ザイデル財団のエジプト、ケニア、ウガンダの代表事務所長を務める。アフリカでの長年にわたる実践活動に基づき、2008年には『傲慢の終焉──アフリカと西洋、その差異の理解』を出版。2010年には主著『責任と教育学』の改訂版『倫理学と教育学における責任』を刊行。2012年には京都・大阪を訪れ、日本の研究者とも交流した。
山﨑 高哉(ヤマザキ タカヤ yamazaki takaya)
山﨑 高哉(ヤマザキ タカヤ) 1940年奈良県生。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。京都大学名誉教授、大阪総合保育大学名誉学長。著書『ケルシェンシュタイナー教育学の特質と意義』(玉川大学出版部)、編著『応答する教育哲学』(ナカニシヤ出版)、共編著『日中教育学対話1・2・3』(春風社)ほか。
高根 雅啓(タカネ マサヒロ takane masahiro)
高根 雅啓(タカネ マサヒロ) 1968年秋田県生。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(教育学)。大阪公立大学国際基幹教育機構教授。論文「ヘルムート・ダンナーにおける精神科学的教育学の受容」「ヘルムート・ダンナーにおけるブーバー教育論の概要」(いずれも『大阪府立大学紀要(人文・社会科学)』)ほか。
弘田 陽介(ヒロタ ヨウスケ hirota yousuke)
弘田 陽介(ヒロタ ヨウスケ) 1974年大阪府生。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。大阪公立大学大学院文学研究科教授。著書『近代の擬態/擬態の近代──カントというテクスト・身体・人間』(東京大学出版会)、『いま、子育てどうする?』(彩流社)。
田中 潤一(タナカ ジュンイチ tanaka junichi)
田中 潤一(タナカ ジュンイチ) 1977年京都府生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。関西大学文学部総合人文学科教授。著書:『西田哲学における知識論の研究』、編著『イチからはじめる道徳教育』、共編著『新版 未来を拓く教育』(いずれもナカニシヤ出版)。
タイトルヨミ
カナ:カイシャクガクニュウモン
ローマ字:kaishakugakunyuumon

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