近刊検索 デルタ

2019年1月25日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

フランスの同性婚と親子関係

ジェンダー平等と結婚・家族の変容
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内容紹介
本書は、新しいジェンダー・アプローチから、フランスで同性婚が認められるまでの法的・社会的な歴史を紐解くとともに、男女平等の時代における生殖補助医療・親子関係の法的矛盾を明らかにすることで、家族法の抜本的改正のための議論の枠組みを提示する。
目次
序文 「みんなのための結婚」をめぐる大論争
 男女の自然的差異 VS 性の無差別化
 パックスと同性カップル
 ジェンダーと家族、歴史の欠除

第一章 ジェンダー関係アプローチ
 二つのレベルのジェンダー
 人のアイデンティティとしてのジェンダー
 社会的関係のあり方としてのジェンダー
 性別に関わる関係の四つの形
 男女の二元性を超えるものとしての、性の区別
 序列と不平等、権威と権力の区別
 属性か、役割配分か
 役割についての別の考え方

第二章 性的平等と結婚の変貌
 結婚から脱結婚へ
 結婚とは何かは誰もが知っているはずだ
 近代自然法の「原初の家族」
 民事婚の中核をなす父子関係の推定
 婚姻外の母子関係と父子関係
 婚姻内の母子関係と父子関係
 婚姻秩序と男女の序列
 一つの「全体」としてのカップルから二重奏カップルへ
 カップル関係の制度としての結婚
 脱結婚の時代

第三章 生殖、子をなし親になること、「みんなのための親子関係」
 同性愛者 VS 異性愛者
 スケープゴートの論理を解明する
 「本当の親」についての議論の罠
 親族体系の忘却と子どもをつくることの自然主義化
 婚姻親子関係モデル
 養子縁組は、もはや子どもの歴史を消去しない
 「見ざる聞かざる」モデル
 女性による提供
 フランスの生殖補助医療に関する法は本当に「倫理的」なのか
 ドナーを介して子どもをつくることを認めるために

結論
 家族法の改正に向けて

 巻末資料
 訳者あとがき
著者略歴
イレーヌ・テリー(イレーヌ テリー ireenu terii)
フランス国立社会科学研究院研究指導教授。法社会学を専門とし、フランスにおける結婚・家族・ジェンダー研究の第一人者。主要著書にLe démariage(『脱結婚』オディール・ジャコブ社、1993年)、La distinction de sexe(『性の区別』オディール・ジャコブ社、2007年)、Les humains comme les autres(『他の人と同じ人々』フランス国立社会科学研究院出版、2010年)など。
石田 久仁子(イシダ クニコ ishida kuniko)
翻訳家。訳書にシモーヌ・ヴェーユ『シモーヌ・ヴェーユ回想録』(パド・ウィメンズ・オフィス、2011年)、フランソワーズ・エリチエ『男性的なもの/女性的なもの Ⅰ、Ⅱ』(共訳、明石書店、2017年、2016年)、編著に『フランスのワーク・ライフ・バランス』(共編、パド・ウィメンズ・オフィス、2013年)など。
井上 たか子(イノウエ タカコ inoue takako)
獨協大学名誉教授。訳書にシモーヌ・ド・ボーヴォワール『決定版 第二の性 Ⅰ、Ⅱ』(共訳、新潮社、1997年)、同『モスクワの誤解』(人文書院、2018年)、フランソワーズ・エリチエ『男性的なもの/女性的なもの Ⅰ、Ⅱ』(共訳、明石書店、2017年、2016年)、編著に『フランス女性はなぜ結婚しないで子どもを産むのか』(勁草書房、2012年)など。
タイトルヨミ
カナ:フランスノドウセイコントオヤコカンケイ
ローマ字:furansunodouseikontooyakokankei

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