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2021年12月10日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

子どもアドボカシーと当事者参画のモヤモヤとこれから

子どもの「声」を大切にする社会ってどんなこと?
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内容紹介
深刻化する児童虐待を受けて、子どもの権利保障の重要性が指摘されるが、どうすればそのような社会が実現するか未だ見通せない。本書はアドボケイト、当事者参画という視点を軸に、子どもの「声」の回復と支援に求められるエッセンスを平易な言葉で伝える。
目次
はじめに

序章 子どもの「声」の回復と支援者の立ち位置[長瀬正子]
 1.「声」と子どもの権利条約
 2.子どもが「声」を取り戻すプロセス
 3.位置関係(ポジショナリティ)を理解する

 コラム 子どもの「声」を引き出す絵本…「ちいさなとびら」という活動[長瀬正子]

第1章 社会的養護を必要とする子どもの「声」と子どもの権利[長瀬正子]
 1.沈む「声」、失われる「声」
 2.「声」を引き出し、つなぎ、紡ぐ
 3.子どもの権利の視点からとらえ直すということ

 コラム 聴かれる権利の5つのステップとチェックリスト[栄留里美]

第2章 アドボカシーとは何か――環状島の地形を変える[栄留里美]
 1.アドボカシーの使われ方
 2.注目され始めたアドボカシーをめぐる政策
 3.アドボカシーとは何か
 4.子どもの「声」が聴かれない背景――環状島でいえば…
 5.独立/専門アドボカシーとは
 6.アドボケイトの活動事例
 7.アドボケイトのポジショナリティを問う――ヘリコプターから「いつもの支援者」が降りてくる?!
 8.子ども差別からの解放のために――水位を下げて環状島の地形を変える

 コラム オンブズマンとアドボケイトの違いは?[栄留里美]

第3章 社会的養護における当事者参画――環状島の上から「叫ぶ」[永野咲]
 1.当事者参画の整理――セルフアドボカシーとユースアドボカシー
 2.環状島の〈尾根〉へ上がる
 3.当事者参画を脅かすもの――環状島の〈尾根〉に吹く〈風〉と〈重力〉・〈水位〉
 4.環状島の〈尾根〉にともに立つ
 5.「声」が変えていくもの――当事者参画とユースアドボカシー

 コラム 会議や検討会への当事者参画[永野咲]

おわりに モヤモヤとこれから~「わきまえる」を求める社会に抵抗するために
著者略歴
栄留 里美(エイドメ サトミ eidome satomi)
大分大学福祉健康科学部講師。社会福祉士。博士(社会福祉学) 子どもアドボカシー研究会副代表・福岡県宗像市子どもの権利救済委員。専門はアドボカシー。主な著書に『社会的養護児童のアドボカシー─意見表明権の保障を目指して』(明石書店、2015年)、『独立子どもアドボカシーサービスの構築に向けて』(解放出版社、2018年)、『アドボカシーってなに?─施設訪問アドボカシーのはじめかた』(解放出版社、2021年)などがある。
長瀬 正子(ナガセ マサコ nagase masako)
佛教大学社会福祉学部准教授。博士(社会福祉学) 専門は社会的養護・子どもの権利・子どもと家庭の福祉。社会的養護の当事者エンパワメントチームCVV(Children's Views and Voices)およびNPO法人IFCAにかかわる。特に社会的養護で育つ子ども・若者の権利についての研究を行っている。主な著書に『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』(ひだまり舎、2021年)、『シリーズ子どもの貧困① 生まれ、育つ基盤』(明石書店、2019年)などがある。
永野 咲(ナガノ サキ nagano saki)
武蔵野大学人間科学部講師。社会福祉士。博士(社会福祉学) NPO法人IFCA副理事長。専門は子どもと家庭の福祉。特に社会的養護を経験した若者たちのその後の把握と当事者の参画にかかわっている。主な著書に『社会的養護のもとで育つ若者の「ライフチャンス」』(明石書店、2017年)、『シリーズ子どもの貧困④ 大人になる・社会をつくる』(明石書店、2020年)、『すき間の子ども、すき間の支援』(明石書店、2021年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:コドモアドボカシートトウジシャサンカクノモヤモヤトコレカラ
ローマ字:kodomoadobokashiitotoujishasankakunomoyamoyatokorekara

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