近刊検索 デルタ

2023年5月9日発売

ありな書房

出版社名ヨミ:アリナショボウ

パリの二つの相貌 建築と美術と文学と

建築と美術と文学と
碩学の旅 マリオ・プラーツ都市文化芸術論
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内容紹介
プラーツは紛れもない「旅する人」であった。マリオ・プラーツが生涯で書き残したエッセイ/論考のなかでもっとも美しい文章は、古都プラハを描写したものである。「チェコスロヴァキアのディイェ(ターヤ)川流域の原始林におおわれた湿地には白鹿が棲んでいる。この動物は臆病で人前に姿を見せないので、この場所を訪れる人びとはその存在に想いをめぐらせるだけで満足しなければならない。……しかしこの珍しい動物とめぐりあう幸運に恵まれなくても、この森はもうひとつのかけがえのない経験を秘めている。この森は物質の変容という法則を学ぶことのできる、世界でも四、五箇所しかない場所のひとつなのである。木の葉は落ちるがままで、腐敗し、新たな生命へと変容する」(『官能の庭』所収)。この華麗な筆致による、しかも詳細な記述は、彼が実際にプラハを丹念に「歩いて、見た」ことをわれわれに推測させる。その碩学が同じように、パリを、折々のイタリアを、逍遙し、夢/幻、夢想/幻想のあわいに成立する芸術の始原へと誘う珠玉のエッセイ集!
目次
プロローグ 旅するマリオ・プラーツ
  第1部 パリの光景
白いパリ
パリの二つの相貌
一九世紀の傑作としてのパリ
ルーブル美術館のイタリア絵画
パリの展覧会
  第2部 イタリアの印象
ロマーニャ探訪
ヴェネツィアの匂い
エミーリアの一〇月
ローマの香り
カプリ再訪
カターニャをめぐる変奏
シチリアの感覚
エピローグ 夢想するマリオ・プラーツ

人名・作品名 索引
著者略歴
マリオ・プラーツ(マリオ プラーツ mario puraatsu)
伊藤 博明(イトウ ヒロアキ itou hiroaki)
専修大学文学部教授/イタリア思想史
金山 弘昌(カナヤマ ヒロマサ kanayama hiromasa)
慶應義塾大学文学部教授/イタリア美術史
新保 淳乃(シンボ キヨノ shinbo kiyono)
武蔵大学文学部講師/イタリア美術史
伊藤 博明(イトウ ヒロアキ itou hiroaki)
専修大学文学部教授/イタリア思想史
石井 朗(イシイ アキラ ishii akira)
表象芸術論
タイトルヨミ
カナ:パリノフタツノソウボウ
ローマ字:parinofutatsunosoubou

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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