近刊検索 デルタ

2022年8月26日発売

七月社

出版社名ヨミ:シチガツシャ

イーハトーブ風景学 宮沢賢治の〈場所〉

宮沢賢治の〈場所〉
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内容紹介
猫がしゃべり、鉄道が銀河を走る幻想的なイーハトーブの物語には、しかし、賢治が歩き、そして生きたリアルな土地の刻印が穿たれている。
風景との共同作業によってみずみずしく記述されたテクストを、〈場所〉をキーワードに7人の著者が読み解く。
執筆陣は、民俗学者・赤坂憲雄、詩人・吉田文憲が主宰していた賢治研究会「風信社」のメンバーたち。
目次
0 なぜ〈場所〉から宮沢賢治を読むのか/岡村民夫

1 原風景としての丘のうえ/赤坂憲雄
コラム① 種山ヶ原/平澤信一

2 〈上の野原〉と〈さいかち淵〉──「風の又三郎」における場所について/吉田文憲
コラム② さいかち淵/岡村民夫

3 「風の又三郎」の存在/不在──《三年生》の問題から《誰ともなく……叫んだもの》へ/平澤信一
コラム③ 遠野/安智史

4 風景と存在──〈川〉という場所/澤田由紀子
コラム④ 北上山地の石灰岩/岡村民夫

5 近代化する山中異界──山男、山猫(たち)と、馬車別当をめぐって/安智史
コラム⑤ 花巻・盛岡の郊外/森本智子

6 賢治の〈郊外〉 まなざしのせめぎ合う場所/森本智子
コラム⑥ 下根子桜の家/安智史

7 イーハトーブの装景──プロセスとしての賢治庭園/岡村民夫
コラム⑦ 花巻の温泉/岡村民夫

あとがき
初出一覧
著者略歴
岡村 民夫(オカムラ タミオ okamura tamio)
法政大学教授。表象文化論。 著書に『旅するニーチェ──リゾートの哲学』(白水社、2004年)、『イーハトーブ温泉学』(みすず書房、2008年)、『柳田国男のスイス──渡欧体験と一国民俗学』(森話社、2013年)、『立原道造 故郷を建てる詩人』(水声社、2018年)、『宮沢賢治論 心象の大地へ』(七月社、2020年)ほか。
赤坂 憲雄(アカサカ ノリオ akasaka norio)
学習院大学教授。民俗学、日本文化論。 『東西/南北考──いくつもの日本へ』(岩波新書、2000年)、『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、2007年)、『東北学/忘れられた東北』(講談社学術文庫、2009年)、『ナウシカ考』(岩波書店、2019年)ほか。
タイトルヨミ
カナ:イーハトーブフウケイガク
ローマ字:iihatoobufuukeigaku

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