プリンセス・マサコ 菊の玉座の囚われ人

ベン・ヒルズ/著 藤田真利子/訳

今こそ再び読まれるべき一冊

2007年、皇室の問題を取り上げた本書は大手出版社が刊行を断念したことで発売前から大きな話題を呼んでいた。「どこがこの本を刊行するのか」に注目が集まる中、手を挙げたのは、かつて見沢知廉の『天皇ごっこ』の刊行などでも物議を醸した第三書館だった。

誰が、何を、見せたくないのか

成婚前から多様な関心を集め続けていた皇太子妃という題材をオーストラリア人の著者が追い宮内庁の反発があったとも言われる内容は、しかし、決してセンセーショナルなものではなく、一個人としての皇太子妃の「人権」を問う真摯なものであった。

皇族の人権とは

本書の刊行から14年、再び皇族の「人権」が脚光を浴びている。またしても、若い女性をめぐって。今日の問題を深く理解し考察するために、本書は再び読まれるべき一冊となった。

プリンセス・マサコ 菊の玉座の囚われ人
978-4-8074-0707-1
2007年8月
在庫あり
出版社による内容紹介:
これは極めて有能なひとりの女性を巡る「人権喪失の記録」である。加害者は、私たちすべての日本人なのである。オーストラリアのジャーナリストによって書かれ、宮内庁・外務省の猛反発を買った「日本の皇太子妃雅子の悲劇的な真実」の書、遂に邦訳出版なる!
目次:
   目次
   序文
1章 黒衣の男たち
2章 父親の娘
3章 母親の息子
   最後の皇帝
4章 優等卒業
5章 夢見る尖塔
   宮内庁御用達
6章 誓い
7章 皇位継承の行方
8章 神の手
9章 黒い犬
10章 めでたしめでたしでは終わらない
   訳者あとがき
   参考文献
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