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2015年9月12日発売

人文書院

出版社名ヨミ:ジンブンショイン

アンチヘイト・ダイアローグ

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内容紹介
メディアで、路上で、SNSで、隣国や在日などへの憎悪が煽られ続けている。他方で政権与党は、ヘイトスピーチの広がりと歩調を合わせるかのように、復古的な改憲運動を推し進めている。これを冷笑している時間はない。旗幟を鮮明にしたリアリストたちと縦横無尽に語る、ヘイトスピーチ、安保法制、そして民主主義の現在。

中島京子(作家)、平野啓一郎(作家)、星野智幸(作家)、中野晃一(政治学者)、明戸隆浩(社会学者)、向山英彦(エコノミスト)、上瀧浩子(弁護士)、泥憲和(市民運動家)との対談を収録。
目次
prologue そうだ、話をしてみよう 中沢けい

Ⅰ アジアとつながる意志 ×中島京子
アジアの作家とアイオワで
日中韓、バックボーンの時差
近くて近い国、韓国
劣化するメディアの裏で
読むことと継ぐこと
日常と非日常の同居
見えないのか、切り捨てか
『アリとキリギリス』の結末
緩みと遊びのある社会

Ⅱ シニシズムを放棄する ×平野啓一郎
アンバランスなメディア
原理からディテールへ
自由意思の捉え方
現実をスケッチする技術
妥協という政治の芸術
意見を変える横顔性
レイシストの追及法
警察権と軍事権に線引きを
シニシズムからリアリズムへ

Ⅲ 声を出す、自分がある ×星野智幸
ダンシングスターの国へ
日本の反動はいつ始まったのか
自分のことさえ忘れる国
情緒の分水嶺の向こう側
同調圧力の風景から
対抗言論の成熟度
捨てられる民主主義

Ⅳ 民主主義の彩り方 ×中野晃一
「その罪を償わせる」の無謀
保守から寄生へのシフト
米国の右派とのつながり
自民党内に異論が出ないわけ
政権党交代後の利権回帰
民主党のコミュニケーション力
小選挙区制をめぐる日本事情
世襲が当たり前でよいのか
幻影に寄せられる信頼

Ⅴ ヘイトの源流を辿って ×明戸隆浩
ヘイトスピーチデモを振り返って
従来の差別とのちがい
ボトムアップのネトウヨ政治
ヘイトスピーチと政治的主張
「在日特権」という暴論
歴史性なきモラルの危うさ
現場に立つ社会学者たち
転落不安を超えられるか

Ⅵ 日韓で補い合う経済 ×向山英彦
経済への影響判断の難しさ
「韓国企業に学ぼう」の後で
ドイツ車からみる韓国経済
日韓関係は競争だけではない
日本の経済的プレゼンスの低下
不合理な悪感情の浸透
生活の知恵の力強さ

Ⅶ 誰のための裁判か ×上瀧浩子
市民運動とカウンター活動
朝鮮学校襲撃事件
ヘイト規制と表現の自由
女性差別としての「慰安婦」問題
権利を守ることの公益性
反ヘイトスピーチ裁判

Ⅷ 親鸞から考える ×泥憲和 
海千山千の世界から
なぜカウンターになったのか
複数の線から物事を計る
世界征服思想としての「八紘一宇」
人権の削減される国から
軍機保護法以下の秘密保護法
闘争本能と共感能力の狭間で
深淵を覗く胆力なき時代
旗幟を鮮明にした親鸞
法蔵菩薩の冒険譚のスピリッツ

epilogue ここから始まり 中沢けい
著者略歴
中沢けい(ナカザワケイ nakazawakei)
中沢けい(なかざわ・けい)1959年生横浜市生まれ。明治大学政治経済学部卒。1978年小説「海を感じる時」で第21回群像新人賞受賞。1985年小説「水平線上にて」で第7回野間文芸新人賞を受賞。著書に『麹町二婆二娘孫一人』『動物園の王子』『書評 時評 本の話―1978-2008』『楽隊のうさぎ』『海を感じる時・水平線上にて』など多数。共著に『ヘイトスピーチってなに? レイシズムってどんなこと?』など。
中島京子(ナカジマキョウコ nakajimakyouko)
平野啓一郎(ヒラノケイイチロウ hiranokeiichirou)
星野智幸(ホシノトモユキ hoshinotomoyuki)
中野晃一(ナカノコウイチ nakanokouichi)
明戸隆浩(アケドタカヒロ akedotakahiro)
向山英彦(ムコウヤマヒデヒコ mukouyamahidehiko)
上瀧浩子(コウタキヒロコ koutakihiroko)
泥憲和(ドロノリカズ doronorikazu)
タイトルヨミ
カナ:アンチヘイト ダイアローグ
ローマ字:anchiheito daiaroogu

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