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定価:3,960円(3,600円+税)
判型:A5
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内容紹介
人類史上類を見ない公害事件である水俣病に対して、当該企業であるチッソの労働者・労働組合はいかに関わり合ってきたのか。これまで欠落してきたこの観点から、チッソ労働運動の推移を詳細に追い、患者運動との接点、新たな労働運動の質についても考察する。
目次
序章 水俣病とチッソに働いた労働者[富田義典]
1 水俣病とチッソ第一組合(新日窒労組)
2 各章の紹介
第1部 チッソ経営と労働
第1章 労働組合運動の創生から安賃闘争前夜[花田昌宣]
1 戦後チッソにおける労働運動の生成と組合
2 レッドパージと組合再編
3 1953年長期ストにいたる労働組合の運動方針と経過
4 就業規則および賃金規程に見る規程上の格差
まとめ
第2章 安賃闘争[富田義典]
はじめに
1 争議の背景
2 安賃争議の経過
3 安賃争議の結果と評価――春闘史と職場編成史
4 ポスト安賃争議期の合理化――希望退職と南九配転
5 安賃争議・ポスト安賃争議期のまとめ
第3章 合理化の進行と労使関係――1960年代後半の大合理化と1980年前後の合理化[富田義典]
はじめに
1 ポスト安賃争議期の合理化と労使関係
2 「再建5か年計画」の進行と労使関係
3 1980年前後の合理化の形態変化と労使関係
第4章 春闘史からみたチッソの労使関係[富田義典]
はじめに
1 安定賃金下の春闘:1963-65年――ポスト安賃方式への模索
2 大合理化期の春闘:1966-72年――安定賃金と春闘方式の相克
3 チッソ経営危機下の春闘:1973-76年
4 チッソ救済下の春闘――緩やかな変化へ:1977-83年
おわりに
第5章 新日窒労組の運動の特質――70年代の差別是正、労災・職業病、工場維持存続をめぐって[石井まこと]
はじめに――課題と対象
1 差別是正闘争
2 労災・職業病への取り組み――労基署への告発と塩ビ問題
3 工場維持存続の労働運動
4 1970年代のチッソ労働運動史からみえてくるもの
第6章 経営史・技術史からみたチッソの企業体質とその特異性[磯谷明徳]
はじめに
1 戦後日本の化学工業
2 戦後におけるチッソ
3 チッソでの生産技術体系における「特異性」
4 バランスシートにみるチッソの経営姿勢の「特異性」
おわりに
第2部 社会史からみたチッソと労働者
第1章 1960・70年代の新日窒労組の運動を担った労働者たち――その労働者像と地域ぐるみ闘争[福原宏幸]
はじめに――本章の課題と構成
1 組合員調査の概要
2 労働者たちの社会的出自、工員養成及び労働者性の陶冶
3 二つの地域ぐるみ闘争
4 労働生活・組合運動を振り返って
むすび
第2章 合化労連の公害問題への取り組みと新日窒労組の水俣病闘争[鈴木玲]
はじめに
1 労働組合の公害問題への取り組みについての先行研究
2 産業別組織の公害問題への取り組みと傘下組合の対応
3 新日窒労組の水俣病闘争が合化労連の運動のなかで占めた位置
おわりに
第3章 「おのれの水俣病」に向き合うにいたる健康調査[井上ゆかり]
はじめに
1 他の労組にはない組合自身による健康調査
2 「権利を守る闘い」のための組合による健康調査の蓄積
3 「職業病と公害の接点」を明らかにする1986年の健康調査
4 最後となる1990年の過労死調査
5 「おのれの水俣病」を生きるその後の組合員
終章 チッソ労働運動史研究の課題と水俣学[花田昌宣]
はじめに――組合資料との出会いから
1 水俣学研究センターとチッソ労働運動史研究会のはじまり
2 越境する学としての水俣学のはじまり
3 被害者の運動と水俣学という新たな学:人類の負の遺産としての公害、水俣病を将来に生かす学問
4 今日に生きる研究を:水俣学の方法の成果と課題
5 研究と実践という問い
あとがき
索引
1 水俣病とチッソ第一組合(新日窒労組)
2 各章の紹介
第1部 チッソ経営と労働
第1章 労働組合運動の創生から安賃闘争前夜[花田昌宣]
1 戦後チッソにおける労働運動の生成と組合
2 レッドパージと組合再編
3 1953年長期ストにいたる労働組合の運動方針と経過
4 就業規則および賃金規程に見る規程上の格差
まとめ
第2章 安賃闘争[富田義典]
はじめに
1 争議の背景
2 安賃争議の経過
3 安賃争議の結果と評価――春闘史と職場編成史
4 ポスト安賃争議期の合理化――希望退職と南九配転
5 安賃争議・ポスト安賃争議期のまとめ
第3章 合理化の進行と労使関係――1960年代後半の大合理化と1980年前後の合理化[富田義典]
はじめに
1 ポスト安賃争議期の合理化と労使関係
2 「再建5か年計画」の進行と労使関係
3 1980年前後の合理化の形態変化と労使関係
第4章 春闘史からみたチッソの労使関係[富田義典]
はじめに
1 安定賃金下の春闘:1963-65年――ポスト安賃方式への模索
2 大合理化期の春闘:1966-72年――安定賃金と春闘方式の相克
3 チッソ経営危機下の春闘:1973-76年
4 チッソ救済下の春闘――緩やかな変化へ:1977-83年
おわりに
第5章 新日窒労組の運動の特質――70年代の差別是正、労災・職業病、工場維持存続をめぐって[石井まこと]
はじめに――課題と対象
1 差別是正闘争
2 労災・職業病への取り組み――労基署への告発と塩ビ問題
3 工場維持存続の労働運動
4 1970年代のチッソ労働運動史からみえてくるもの
第6章 経営史・技術史からみたチッソの企業体質とその特異性[磯谷明徳]
はじめに
1 戦後日本の化学工業
2 戦後におけるチッソ
3 チッソでの生産技術体系における「特異性」
4 バランスシートにみるチッソの経営姿勢の「特異性」
おわりに
第2部 社会史からみたチッソと労働者
第1章 1960・70年代の新日窒労組の運動を担った労働者たち――その労働者像と地域ぐるみ闘争[福原宏幸]
はじめに――本章の課題と構成
1 組合員調査の概要
2 労働者たちの社会的出自、工員養成及び労働者性の陶冶
3 二つの地域ぐるみ闘争
4 労働生活・組合運動を振り返って
むすび
第2章 合化労連の公害問題への取り組みと新日窒労組の水俣病闘争[鈴木玲]
はじめに
1 労働組合の公害問題への取り組みについての先行研究
2 産業別組織の公害問題への取り組みと傘下組合の対応
3 新日窒労組の水俣病闘争が合化労連の運動のなかで占めた位置
おわりに
第3章 「おのれの水俣病」に向き合うにいたる健康調査[井上ゆかり]
はじめに
1 他の労組にはない組合自身による健康調査
2 「権利を守る闘い」のための組合による健康調査の蓄積
3 「職業病と公害の接点」を明らかにする1986年の健康調査
4 最後となる1990年の過労死調査
5 「おのれの水俣病」を生きるその後の組合員
終章 チッソ労働運動史研究の課題と水俣学[花田昌宣]
はじめに――組合資料との出会いから
1 水俣学研究センターとチッソ労働運動史研究会のはじまり
2 越境する学としての水俣学のはじまり
3 被害者の運動と水俣学という新たな学:人類の負の遺産としての公害、水俣病を将来に生かす学問
4 今日に生きる研究を:水俣学の方法の成果と課題
5 研究と実践という問い
あとがき
索引
著者略歴
富田 義典(トミタ ヨシノリ tomita yoshinori)
1953年山口県生。1982年東北大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。東北大学博士(経済学)。佐賀大学名誉教授(経済学部)。労働経済、労使関係論。著書に『ME革新と日本労働システム』(批評社)、『日本自動車企業の仕事・管理・労使関係』(共著、中央経済社)など。
花田 昌宣(ハナダ マサノリ hanada masanori)
1952年大阪府生。1985年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。パリ第7大学高等研究学位(DEA経済学)。熊本学園大学社会福祉学部教授、同大学水俣学研究センター長。社会政策学。著書に『水俣学研究序説』(共編著、藤原書店)、『水俣学講義』(共編著、日本評論社)、Le syndicalisme au future (Co-author, Ed.Syros) など。
チッソ労働運動史研究会(チッソロウドウウンドウシケンキュウカイ chissoroudouundoushikenkyuukai)
熊本学園大学水俣学研究センターが新日窒労組資料の整理・目録化作業を進めるとともに、2006年より本書の執筆者らが中心となり元労働者たちからのヒアリングなどを課題とした研究会を開始。本書の母体となった研究グループ。
タイトルヨミ
カナ:ミナマタニイキタロウドウシャ
ローマ字:minamataniikitaroudousha
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